タレントの大竹まことさん(77)が、2026年8月17日放送の文化放送「大竹まことゴールデンラジオ!」で、自身が前立腺がんであることを公表しました。
8月3日から休養し、前立腺を摘出する7時間の大手術を受けたあと、約2週間ぶりに番組復帰しての告白でした。
今回は、大竹さんが取材でどんな言葉を語ったのかを詳しく振り返りながら、前立腺がんがどんながんなのかを私なりに分かりやすく整理してお伝えしていきます。

大竹まことが前立腺がんを公表 「ゴールデンラジオ」復帰で語った内容とは
大竹さんは8月3日から「大竹まことゴールデンラジオ!」を休んでいましたが、金曜日に退院し、週末を自宅で過ごしたあと、17日に現場復帰しました。
放送後の取材で、大竹さんは自身の病名と手術について率直に語ったといいます。
(出典:スポニチアネックス)
手術は7月14日にすでに予告されていた 「やっと段取りができまして」
実は今回の手術について、大竹さんは1カ月ほど前の7月14日放送の同番組ですでに一部を明かしていました。
「やっと段取りができまして手術をすることになりました」と切り出し、「8月の4日ぐらいから手術をして」と時期を説明していたのです。
この時点では病名までは明かしていませんでしたが、泌尿器科の手術であること、足を天井に向けて高く上げた逆さまの状態で、ロボットアームを使い体に6カ所ほど穴を開けて行う手術であることを、すでに具体的に語っていました。
大竹さんが同番組を手術で欠席するのは、2018年の腰椎分離症手術、昨年の白内障手術に続いて3度目とのことです。
前立腺摘出は7時間の大手術 頻尿治療のはずが「尿ダダ漏れ」に
大竹さんによると、そもそものきっかけは頻尿の治療だったそうです。
「僕の最初の目的は頻尿を治したかったんだよ」と語っていて、検査を進める中で前立腺がんが見つかったとみられます。
「前立腺が肥大して、それがちょっと、どうにもこうにもうまくいかなくなった」ため摘出手術に踏み切ったといい、手術はロボットアームを使い、体に6カ所ほど穴を開ける方式で、実に7時間に及んだとのことです。
医師からは「大成功」と説明されたそうですが、頻尿を治すはずが、術後は「もう尿ダダ漏れなんだよ」と、今度は尿失禁という新たな症状と向き合うことになったと明かしています。

現在はおむつ生活「足りてないよ(笑)」赤裸々告白の真意
取材でおむつについて聞かれた大竹さんは、「おむつも足りてないよ」と笑いを誘ったそうです。
この日持参していたおむつの枚数については「3枚持ってるかな…でも結局1枚使っただけ」とコメント。
深刻になりすぎず、ユーモアを交えながら現状を打ち明けるあたりが、大竹さんらしいなと私は感じました。
取材への回答という形でしたが、番組は今後も続ける意向で、「ラジオは他の媒体よりリスナーと近いから、その中でいろいろみんなで分かち合っていけたらな」と話しているそうです。
山田五郎さんの闘病公表に背中を押された 大竹まことが語った理由
大竹さんが病気を公表するに至った背景には、2026年7月に67歳で亡くなった評論家の山田五郎さんの存在があったといいます。
山田さんは晩年、自身の病状をたびたび発信し続けていたことで知られていて、大竹さんはその姿勢に「本当に励まされた」と語っています。
「俺もちょっとぐらいは役に立てるのかな」という思いから、自分と同じ症状を抱える人がこのラジオを聴いてくれているかもしれない、その人たちにほんの少しでも寄り添えたら――そんな気持ちで公表に踏み切ったようです。
「俺なんかが役に立つとは思わないけど」と謙遜しながらも、闘病を明かした山田さんの姿勢を受け継ごうとする大竹さんの言葉には、誠実な人柄がにじんでいるように私には感じられました。
山田五郎さんは2024年、原発不明がん(発見当初は肝臓がんとして判明し、リンパ節や骨にも転移していたケース)でステージ4Bであることを公表し、その後も評論家・編集者・タレントとしての仕事を続けながら、たびたび自身の病状を発信し続けていました。
2026年7月、「もう死ぬよ」という告白からわずか5日後に67歳で亡くなるまで、最期まで仕事を続けた山田さんの姿は大きな反響を呼びました。
(出典:ライブドアニュース)
大竹さんが今回、深刻な話題を隠さずに、それでいてユーモアを忘れずに語った姿勢には、そうした山田さんの生き方への静かな敬意が重なって見えるように、私には感じられます。
そもそも前立腺がんとはどんな病気? 症状・原因・検査をわかりやすく解説
ここからは、大竹さんの告白のベースにもなっている前立腺がんについて、私なりに詳しく整理してみたいと思います。
前立腺は膀胱の下にある、男性だけが持つクルミ大の臓器で、精液の一部をつくる働きをしています。
前立腺がんは、この前立腺の細胞が異常に増殖することで発生する悪性腫瘍で、多くの場合ゆっくり進行し、早期に見つけて適切に治療すれば治癒が望めるがんだとされています。
初期は無症状のことが多い
やっかいなのは、早期の前立腺がんはほとんど自覚症状がないという点です。
進行してくると、尿が出にくい・排尿回数が多いといった排尿トラブルに加え、血尿や排尿痛、骨に転移した場合の腰痛などが現れることがあります。
大竹さんのケースのように、頻尿など前立腺肥大に似た症状をきっかけに検査を受け、結果的にがんが見つかるという流れは、決して珍しいものではないようです。
最大のリスク因子は「加齢」
前立腺がんの最大のリスク因子は加齢で、50代から罹患率が急激に上昇し、70代でピークを迎えるとされています。
今回77歳での公表となった大竹さんも、まさにこの年代にあたります。
また遺伝的な要因も大きく、父親や兄弟に前立腺がんの人がいる場合、一般の男性より発症リスクがおよそ2倍高くなるとも言われています。
PSA検査で早期発見できる
前立腺がんの発見には、血液検査だけで調べられるPSA(前立腺特異抗原)検査が広く使われています。
PSAは前立腺でつくられるタンパク質の一種で、がんや炎症で前立腺の組織が壊れると血液中に漏れ出し、数値が上昇します。
一般的に4ng/ml未満が目安とされ、基準値を超えた場合は直腸診や画像検査(MRI)、さらに前立腺生検へと進んで診断が確定されます。
日本人男性が新たにかかるがんの中で、前立腺がんは罹患数第1位という統計もあり、およそ9人に1人が生涯のうちに前立腺がんにかかると推定されているそうです。
(出典:国立がん研究センター がん情報サービス)

治療法とロボット支援手術 術後に尿失禁が起こりやすい理由
前立腺がんの治療法は、がんの進行度や年齢、体の状態によって大きく変わってきます。
代表的なものとして、前立腺を丸ごと摘出する手術療法、放射線でがん細胞を狙い撃ちする放射線療法、進行が非常にゆっくりな場合に経過を見守る監視療法、男性ホルモンの働きを抑えるホルモン療法などがあります。
大竹さんが受けたとみられるロボット支援下前立腺全摘除術は、おなかに数カ所の小さな穴を開けてロボットアームを操作する方式で、開腹手術に比べて体への負担が少ないとされる一方、繊細な神経の近くを扱う手術のため、術後に尿失禁が起こりやすいことが知られています。
これは前立腺のすぐそばに尿道括約筋という排尿をコントロールする筋肉があり、摘出の際にどうしても影響を受けやすいためです。
多くの場合、時間の経過や骨盤底筋トレーニングによって少しずつ改善していくとされていますが、大竹さんのように手術直後は「ダダ漏れ」と表現するほどの状態になることも、決して珍しくないようです。
放射線療法は、体の外から放射線を照射する外部照射と、前立腺内に放射線源を埋め込む組織内照射(小線源療法)に大きく分かれ、手術と同等の効果が期待できるとされています。
また、がんの進行を男性ホルモンが促す性質を利用したホルモン療法は、注射や飲み薬でホルモンの働きを抑える治療法で、進行がんや再発時にもよく使われます。
前立腺がんは他のがんと比べて進行が緩やかなことが多く、早期に発見できれば5年生存率・10年生存率ともに非常に高いとされているのも特徴のひとつです。
ただしそれは「早期に見つかれば」という前提があってこそで、症状が出てからでは進行しているケースも少なくありません。
そのため50歳以上の男性(家族に前立腺がんの人がいる場合は40代から)には、症状の有無にかかわらず定期的なPSA検査が推奨されています。
大竹まことの前立腺がん公表に対する世間の反応
今回の公表を受けて、ネット上では「無事に手術を終えてよかった」「隠さず話してくれてありがたい」といった声が多く見られました。
また、深刻になりすぎずおむつのくだりを笑いに変える語り口に、「さすが大竹さんらしい」「元気そうで安心した」と、闘病を前向きに受け止める姿勢そのものに励まされたというリスナーの声も目立ちます。
山田五郎さんの闘病公表がきっかけになったという話にも触れ、「バトンがつながっているようだ」と感じた人も少なくなかったようです。
同世代の男性からは「自分も検査を受けようと思った」という声も見られ、著名人の告白が具体的な行動のきっかけになっている様子もうかがえます。
私の考察 公表というかたちで受け継がれるもの
今回の一件で私が強く感じたのは、著名人が病気を公表する意味の大きさです。
前立腺がんは日本人男性がかかるがんの中でも罹患数がもっとも多いにもかかわらず、初期は自覚症状がほとんどないという特性上、検査を先延ばしにしてしまう人が少なくありません。
大竹さんのように、頻尿というありふれた症状から検査を受け、結果的にがんが見つかったというエピソードは、「自分にも起こりうること」として、多くの同世代の男性に検査を受けるきっかけを与えるのではないかと私は考えます。
山田五郎さんの闘病公表が大竹さんの背中を押したように、今回の告白もまた、誰かの行動を後押しするバトンになっていくのかもしれません。
おむつのエピソードをユーモアを交えて語る大竹さんの姿には、深刻な話題であっても暗くなりすぎず、リスナーと同じ目線で分かち合おうとする誠実さがにじんでいるように感じました。
ラジオという媒体を通じて、これからも大竹さんが自身の言葉で歩みを伝えていってくれることを、私も一リスナーとして楽しみにしています。
まとめ
大竹まことさんは2026年8月17日、文化放送「大竹まことゴールデンラジオ!」で前立腺がんを公表し、7時間に及ぶ摘出手術を経て約2週間ぶりに番組復帰しました。
頻尿治療がきっかけで発覚し、術後は尿失禁とおむつ生活が続いているそうですが、山田五郎さんの闘病公表に背中を押されたことを明かしつつ、今後もラジオを続ける意向を示しています。
前立腺がんは日本人男性の罹患数第1位のがんでありながら、早期には自覚症状がほとんどありません。
PSA検査で比較的早期に見つけやすいがんでもあるため、大竹さんの公表をきっかけに、検査を意識する男性が増えるといいなと私は思います。
よくある質問
大竹まことさんはいつ前立腺がんを公表しましたか?
2026年8月17日放送の文化放送「大竹まことゴールデンラジオ!」で公表しました。8月3日から休養し、7時間の摘出手術を経て約2週間ぶりの復帰でした。
前立腺がんの主な検査方法は?
血液検査だけで調べられるPSA(前立腺特異抗原)検査が広く使われています。基準値を超えた場合、直腸診やMRI、前立腺生検で詳しく調べます。
前立腺がんの手術後になぜ尿失禁が起こりやすいのですか?
前立腺のすぐそばにある尿道括約筋(排尿をコントロールする筋肉)が、摘出手術の影響を受けやすいためです。多くは時間の経過とともに改善するとされています。
前立腺がんは何歳くらいから検査を受けるべきですか?
加齢が最大のリスク因子で、50代から罹患率が急上昇するため、50歳以上での定期的なPSA検査が目安とされています。家族に前立腺がんの人がいる場合はリスクが高まるため、40代からの検査が勧められることもあります。



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