お笑いユニット・ダウ90000を主宰する蓮見翔さん(29)が脚本を書いたアニメ『クレヨンしんちゃん』の回をめぐって、賛否が広がっています。きっかけは、伊集院光さん(58)がラジオで「腰が抜けるほどつまんない」と発言したこと。これに対して蓮見さんは2026年9月24日、複数のラジオ番組で「俺は面白いと思ってつくりました」「ケツ出しときゃよかった」と反応し、一時はXのアプリを削除したことも明かしました。この記事では、発端から現在までの経緯を、報道されている発言をもとに整理します。私はどちらかが「正しい」と決めつけるのではなく、この出来事から見えてくる“作品の受け止め方”について考えてみたいと思います。

何が起きたのか|時系列で整理
まず、これまでの流れを日付順にまとめます。(出典:ライブドアニュース、日刊スポーツ)
- 9月19日:蓮見さんが脚本を執筆した『クレヨンしんちゃん』の「ある午後の野原夫婦だゾ」が放送される
- 9月21日(深夜):伊集院光さんがTBSラジオ『月曜JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力』でこの回に言及
- 9月22日:伊集院さんの発言がニュースとして広まる
- 9月24日:蓮見さんがニッポン放送『ナイツ ザ・ラジオショー』(ゲスト出演)と、JFN系『REQ JAM』(パーソナリティー)で反応
- 9月25日:24日の発言がネット記事として配信され、ランキング上位で話題に
問題になった回はどんな内容だったのか
蓮見さんが脚本を書いた「ある午後の野原夫婦だゾ」は、主人公の野原しんのすけがほぼ登場しない、異色の回でした。内容は、母のみさえと父のひろしの他愛ない会話を、ワンシチュエーションに限定して描くもの。報道では、「ワンカットで描いた」とも紹介されています。(出典:Yahoo!ニュース エキスパート(ラリー遠田氏))
『クレヨンしんちゃん』といえば、しんのすけの奇想天外な行動や「ケツだけ星人」のようなギャグを思い浮かべる人が多いはず。その主人公がほとんど出てこないという構成は、確かに“奇をてらった”実験的な回だったといえます。蓮見さんは劇作家としても評価されており、報道では「岸田國士戯曲賞も受賞した」脚本家と紹介されています。会話劇を得意とする蓮見さんらしい発想だった、という見方もできそうです。

伊集院光さんの発言|「腰が抜けるほどつまんない」
伊集院さんは9月21日深夜のラジオで、「おじさんなりに思ったことを勇気いるけど素直にしゃべってみようと思うんだけど…」と恐る恐る切り出したうえで、この回について「見たんだけど、腰が抜けるほどつまんない」とバッサリ語りました。(出典:ライブドアニュース)
さらに、次のようにも話したと報じられています。(出典:ライブドアニュース)
- 「勇気がいるんだよ、あっちが正しいことになってるから」
- 「世の中はダウ90000のセンスを理解できない、まして58の奴を許してくれないから。こっちが老害」
- 「俺からしてみたら、誰か味方になってくれと。伊集院よく言ったっていう。俺も恐ろしくて言い出せなかったんだけどっていう人がいてほしい。それが若いやつにいてほしいんだよね」
つまり伊集院さんは、「つまらない」と感じたことを正直に言うのに勇気がいる空気があることも含めて話しています。単純な悪口というより、率直な感想を口にするリスクを自覚したうえでの発言だった、というニュアンスが読み取れます。
蓮見翔さんの反応|「ケツ出しときゃよかった」
これを受けて蓮見さんは、24日にラジオ番組で自らの言葉で反応しました。
ニッポン放送『ナイツ ザ・ラジオショー』
パーソナリティーのナイツ・塙宣之さんから、伊集院さんの名前を出さずに話を振られた蓮見さんは、「ケツ出してないから怒られたのもあります。ケツ出しときゃよかったなっていう感じです。奇をてらいました」と反応。そのうえで、ダウ90000として決勝進出を果たした『キングオブコント2026』の話題に移りました。(出典:日刊スポーツ)
JFN系『REQ JAM』
パーソナリティーを務めた『REQ JAM』(木曜午後9時)では、自身の脚本についてXで検索したと明かしました。反応は「賛否。否が多め。そんな感じかと思って。しょうがないかと思いつつ。やりたいことやったから、それはしょうがない部分あるよなと」。そのうえで、次のように話しています。(出典:ライブドアニュース)
- 「ベース言っておきますけど、俺は面白いと思ってつくりましたから」
- 「それをつまらなかったっていう人がいることに関してはもうごめんなさい。もっと頑張ります」
- 「そんなに怒らないでください。反省してますんで。一生懸命やったんで」
また、「もういいやと思って。このままやめたろうかなと」Xのアプリを一時的に削除したことも明かしました。ただ、告知を忘れていたことや、単独公演の感謝を伝え忘れていたことなどがあり、アプリを入れ直したそうです。
ここで印象的なのは、「面白いと思ってつくった」という自信は崩さずに、受け取られ方に対しては謝罪と反省を口にしている点です。ユーモアを交えながら、批判を茶化すでも、逆ギレするでもない、蓮見さんらしいバランス感覚で受け止めているように私には見えました。
蓮見翔さんとダウ90000について
ダウ90000は、蓮見翔さんが主宰する8人組のコントユニットです。今回の騒動を理解するうえで、直近の動きも整理しておきます。(出典:ステージナタリー)
- 『キングオブコント2026』で初の決勝進出:9月10日に発表。今回が19回目の開催で、3445組がエントリーし、ダウ90000を含む10組が決勝に進出した
- 蓮見さんは「我々なりにずっとめがけてやってきた大会です。『キングオブコント』だけはずっと8人で出ていた」とコメント
- 決勝および史上初の敗者復活戦は、10月17日(土)にTBS系で放送される予定
- 蓮見さんは劇作家としても評価され、「岸田國士戯曲賞」を受賞している
つまり、蓮見さんは今、コントと演劇の両方で注目を集める、まさに勢いのある時期にいます。そんな中で、国民的アニメの脚本を任されたこと自体が、その評価の高さを物語っているといえるでしょう。

専門家の見方|「世代間対立では片付けられない」
この件について、お笑い評論家のラリー遠田さんは、Yahoo!ニュースのエキスパートとして「“世代間対立”では片付けられない面白さ」と題した見解を出しています。(出典:Yahoo!ニュース エキスパート)
- 作品や表現者に対して「つまらない」と正面から言うこと自体が難しくなっている時代に、伊集院さんほど立場のある人が、リスクを承知で自分の感覚を言葉にしたことに価値がある
- 58歳の伊集院さんが29歳の蓮見さんを批判する構図は、「上の世代が若者を潰している」と見られる危険があるが、蓮見さんが現在のお笑いや演劇の世界で高く評価されているからこそ、「弱い者いじめ」のように見える心配はない
- 蓮見さんも批判を涼しい顔で受け流すタイプではなく、悔しさや違和感を後々まで言葉にして、時には笑いへと変えてきた人。今回も何らかの形でアンサーを返すのではないか
こうした見方も、今回の出来事を考えるときの一つの視点になりそうです。
考察|“賛否”を見るときに私が大切にしたいこと
ここからは、私の個人的な考えです。
まず前提として、ある作品を「面白い」と感じるか「つまらない」と感じるかは、人それぞれです。今回のように、主人公をほぼ出さない実験的な脚本は、評価が大きく分かれても不思議ではありません。蓮見さん自身が「賛否。否が多め」と受け止めているように、作り手も“攻めた”自覚を持っていたのだと思います。
そのうえで、私が注目したいのは、どちらの当事者もユーモアを交えて言葉にしている点です。伊集院さんは「おじさんなりに」と前置きしながら自分の感覚を語り、蓮見さんは「ケツ出しときゃよかった」と自虐で返しました。感情的な応酬というより、ラジオという場で、お互いが言葉を選びながらやり取りしているように見えます。
一方で、SNSでは「つまらない」という感想が強い言葉のまま拡散されやすい面もあります。作り手が傷つく可能性もありますし、逆に、作り手を過度に擁護して、感想を言った人を攻撃するのも建設的ではありません。私は、「自分はこう感じた」と語ることと、作り手の人格を否定することは別だと考えています。作品への感想と、人への攻撃の間に線を引くことが、これからのネット時代には特に大切なのではないでしょうか。
また、『クレヨンしんちゃん』は長く愛されてきた国民的な作品です。今回の回が視聴者に強い印象を残し、議論を生んだこと自体は、それだけ多くの人が作品を見ている証拠だとも感じます。
今後の注目ポイント
- 蓮見翔さんのさらなる発言:ラジオやライブなどで、今回の件をどう語るのか
- 伊集院光さんの続報:蓮見さんの反応を受けて、次回以降のラジオで触れる可能性も
- 『キングオブコント2026』決勝(10月17日):ダウ90000が初の決勝でどんなコントを見せるか
今回の出来事も含めて、蓮見さんの創作活動は今後も多くの注目を集めそうです。
まとめ
ダウ90000・蓮見翔さんが脚本を書いた『クレヨンしんちゃん』の「ある午後の野原夫婦だゾ」(9月19日放送)をめぐり、伊集院光さんが21日深夜のラジオで「腰が抜けるほどつまんない」と発言。蓮見さんは24日、ラジオで「ケツ出しときゃよかった」「俺は面白いと思ってつくりました」と反応し、賛否の「否が多め」と受け止めつつ、Xアプリを一時削除したことも明かしました。当事者双方がユーモアを交えて言葉にしており、専門家からは「世代間対立では片付けられない」という見解も出ています。
よくある質問
蓮見翔さんはどの回の脚本を書いたのですか?
9月19日放送の『クレヨンしんちゃん』の「ある午後の野原夫婦だゾ」です。野原しんのすけをほぼ登場させず、みさえとひろしの会話をワンシチュエーションで描いた回だと報じられています。
伊集院光さんは何と言ったのですか?
9月21日深夜のTBSラジオ『月曜JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力』で、この回について「見たんだけど、腰が抜けるほどつまんない」と発言しました。
蓮見翔さんはどう反応しましたか?
24日のラジオで、「ケツ出しときゃよかった」「奇をてらいました」「俺は面白いと思ってつくりました」と語りました。批判に対しては「もっと頑張ります」とも話しています。
Xのアプリを削除したというのは本当ですか?
本人が『REQ JAM』で「もういいやと思って」アプリを一時的に削除したと明かしました。ただ、告知忘れなどがあったため、アプリは入れ直したとのことです。
ダウ90000とはどんなグループですか?
蓮見翔さんが主宰する8人組のコントユニットです。『キングオブコント2026』では初の決勝に進出しており、決勝は10月17日にTBS系で放送される予定です。
「岸田國士戯曲賞」とは何ですか?
演劇の戯曲を対象にした賞で、蓮見翔さんは受賞歴があると報じられています。今回の騒動でも、劇作家としての実績が改めて紹介されました。



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