
『宇宙戦艦ヤマト』は、1974年10月6日にテレビ放送が始まったSFアニメです。テレビシリーズ、劇場版、そして2012年から続くリメイク「2199」シリーズまで、50年以上にわたって作品が作られてきました。この記事では、歴代シリーズの一覧・見る順番・視聴方法を、初めての方にも分かるようにまとめました。
2026年10月6日には、庵野秀明さんが監督する新作劇場アニメ『宇宙戦艦ヤマト√2199』の制作も発表されました。さらに10月30日には、リメイクシリーズの最終章『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第七章 虹色の輪廻』の上映も始まります。「今からヤマトに入門したい」「どれから見ればいいの?」という方の地図になればうれしいです。
『宇宙戦艦ヤマト』とは?基本情報とあらすじ
まずは、すべての出発点になった第1作の基本情報です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | 宇宙戦艦ヤマト |
| 放送期間 | 1974年10月6日〜1975年3月30日(全26話) |
| 放送局 | 読売テレビ制作・日本テレビ系列 |
| 企画・原案 | 西崎義展 |
| 音楽 | 宮川泰 |
あらすじ:西暦2199年。謎の星ガミラスの攻撃で、地球は放射能に汚染され、人類は滅亡の危機にありました。地球を救うため、宇宙戦艦「ヤマト」は14万8千光年の彼方にあるイスカンダル星へ、放射能除去装置「コスモクリーナーD」を受け取りに旅立ちます。
本放送のあと、1975年からの再放送で視聴率20%を超えるなど人気が高まり、劇場版が公開される頃には社会現象といえる大ブームに。子どものものと思われていたアニメが、中高生から青年層まで幅広く見られるきっかけを作った作品でもあります。今も「SFアニメの金字塔」と呼ばれる理由は、このドラマチックな広がり方にもあります。
(参考:Wikipedia「宇宙戦艦ヤマトシリーズ」、Wikipedia「宇宙戦艦ヤマト」)
歴代シリーズ一覧①|オリジナル作品(1974〜2009年)
オリジナルのシリーズは、テレビと劇場版を行き来しながら物語が続いてきました。基本的に発表順=物語の時系列順です。
| 公開・放送 | 作品名 | 形式 |
|---|---|---|
| 1974年10月〜1975年3月 | 宇宙戦艦ヤマト | テレビ(全26話) |
| 1977年8月6日 | 宇宙戦艦ヤマト(劇場版) | 映画(テレビ版の総集編) |
| 1978年8月5日 | さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち | 映画 |
| 1978年10月〜1979年4月 | 宇宙戦艦ヤマト2 | テレビ(全26話) |
| 1979年7月31日 | 宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち | テレビスペシャル |
| 1980年8月2日 | ヤマトよ永遠に | 映画 |
| 1980年10月〜1981年4月 | 宇宙戦艦ヤマトIII | テレビ(全25話) |
| 1983年3月19日 | 宇宙戦艦ヤマト 完結編 | 映画 |
| 2009年12月12日 | 宇宙戦艦ヤマト 復活篇 | 映画 |
ここで一つ、知っておくと混乱しないポイントがあります。『さらば宇宙戦艦ヤマト』と『宇宙戦艦ヤマト2』は、同じ白色彗星帝国との戦いを描きながら、結末が違うんです。『さらば』は当時の完結作として作られましたが、直後にテレビの『ヤマト2』で別の展開として描き直されたため、その後の作品は『ヤマト2』の流れにつながっています。
『完結編』から26年後の2009年には、続きを描いた『復活篇』が公開されました。2012年には、音響や一部映像を差し替えて結末が異なる『復活篇 ディレクターズカット』も、東京と大阪の2館で1週間限定上映されています。

歴代シリーズ一覧②|リメイク「2199」シリーズ(2012年〜)
2012年からは、第1作をいまの技術と解釈で作り直したリメイクシリーズが始まりました。タイトルに4桁の数字が付くのが共通点で、この数字は基本的に作中の西暦を表しています(ただし『REBEL3199』だけは、物語の舞台が西暦2207年です)。
| 作品名 | 劇場上映(章ごと) | 元になった作品 |
|---|---|---|
| 宇宙戦艦ヤマト2199 | 2012年4月〜2013年8月(全七章・全26話) | 宇宙戦艦ヤマト(第1作) |
| 宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海 | 2014年10月11日 | 『2199』の総集編 |
| 宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟 | 2014年12月6日 | 『2199』のサイドストーリー |
| 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち | 2017年2月〜2019年3月(全七章・全26話) | さらば宇宙戦艦ヤマト/宇宙戦艦ヤマト2 |
| 「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択 | 2021年6月11日 | 『2202』の総集編(前史部分は新規) |
| 宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち | 2021年10月〜2022年2月(前後章・全8話) | 宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち |
| ヤマトよ永遠に REBEL3199 | 2024年7月〜(全七章・全26話) | ヤマトよ永遠に/宇宙戦艦ヤマトIII |
リメイクシリーズは、テレビ放送より先に、2話分や4話分をまとめて「章」ごとに劇場で上映するスタイルが特徴です。劇場の配給は一貫して松竹が担当しています。
テレビ放送もされていて、『2199』は2013年4月〜9月にMBS製作・TBS系列で、『2202』は2018年10月〜2019年3月にテレビ東京系列で放送されました。
『2199』は第1作と同じ2199年が舞台ですが、多くの設定が変更されたり、細かく作り込まれたりしています。昔からのファンも「知っている物語なのに新しい」と楽しめる作りになっているのが魅力です。
最新情報|『REBEL3199』最終章と新作『√2199』
2026年秋は、ヤマトファンにとって大きなニュースが続いています。
- 2026年10月30日(金):『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第七章 虹色の輪廻』上映開始。リメイクシリーズの『REBEL3199』の最終章です
- 2026年10月2日:東京・新宿ピカデリーで第七章の完成披露舞台あいさつ。福井晴敏総監督が「これで良かったのか分からなかった」と、不安と安堵を率直に語りました
- 2026年10月6日:庵野秀明さん監督・企画・製作総指揮、出渕裕さん共同監督の新作劇場アニメ『宇宙戦艦ヤマト√2199』の制作決定を発表
『REBEL3199』第七章のエンディング主題歌は、八神純子さんの「遥かへ、永遠へ」。八神さんが「宇宙戦艦ヤマト」の主題歌を歌うのは、1983年の『宇宙戦艦ヤマト 完結編』以来43年ぶり。曲は、宮川泰さんが1980年の『ヤマトよ永遠に』のために作曲した「新銀河誕生」をもとに、宮川彬良さんが新たにアレンジしたものです。
『√2199』は、Production I.Gとスタジオカラーの初の共同制作。公開時期は未定です。発表の詳しい内容や、出渕裕さんとヤマトの関係は、『宇宙戦艦ヤマト√2199』制作決定の記事でまとめています。
(出典:『ヤマトよ永遠に REBEL3199』公式サイト、アニメ!アニメ!(完成披露)、アニメ!アニメ!(八神純子さん主題歌))
どの順番で見る?初心者向けおすすめルート
作品数が多いので、「どこから見ればいいか分からない」という声はとても多いです。私のおすすめは、目的別に次の3ルートです。
ルート1:今のアニメに慣れている人は「2199」から
- 宇宙戦艦ヤマト2199(テレビ版・全26話)
- 宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟
- 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち
- 宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち
- ヤマトよ永遠に REBEL3199
絵も演出も現代的なので、いちばん入りやすいルートです。今まさに完結を迎える『REBEL3199』まで追いつけば、最終章を劇場で見届けることもできます。
ルート2:原点の空気を味わいたい人は「1974年版」から
- 宇宙戦艦ヤマト(1974年テレビ版)
- さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち、または宇宙戦艦ヤマト2
- 新たなる旅立ち → ヤマトよ永遠に → ヤマトIII → 完結編
宮川泰さんの音楽、ささきいさおさんが歌う主題歌など、「これがヤマト」という原点の熱を味わえます。
ルート3:時間がない人は「総集編」でダイジェスト
まずは『宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海』で『2199』の流れをつかみ、『「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択』で『2202』までの全体像を見る、という方法もあります。気に入ったら本編に戻る、という楽しみ方もおすすめです。

宇宙戦艦ヤマトの視聴方法|配信・Blu-ray
2026年10月6日時点で私が確認したところ、アニメ配信サービスのdアニメストアでは、『宇宙戦艦ヤマト2199(TV版)』(全26話)と『宇宙戦艦ヤマト2202(TV版)』(全26話)の作品ページが公開されていました。ほかの動画配信サービスでも、リメイクシリーズを中心に配信されていることがあります。
ただし、配信の有無・見放題か個別課金か・料金は、時期によって変わります。見る前に、必ず各サービスの公式ページで最新の情報を確認してくださいね。
手元に残してじっくり見たい方や、配信されていない作品を見たい方は、Blu-ray・DVDという選択肢もあります。リメイクシリーズは章ごと・シリーズごとにBlu-rayが発売されています。
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リメイク『宇宙戦艦ヤマト2199』からじっくり見たい方はこちら。Blu-ray・DVDなどをチェックできます。
ヤマトを支える「音」|宮川泰さんと宮川彬良さん
ヤマトを語るうえで欠かせないのが音楽です。シリーズの主題歌やBGMの作曲は宮川泰さんが担当し、プロデューサーの西崎義展さんの意向でオーケストラによる音楽が使われました。
1977年に発売された『交響組曲 宇宙戦艦ヤマト』をはじめ、関連レコードはヒットを重ね、総売上は300万枚に達したとされています。アニメの劇中音楽がレコードとして売れる流れを作った作品でもあるんです。
リメイク「2199」シリーズでは、宮川泰さんの息子の宮川彬良さんが音楽を担当し、BGMの再録や新しい曲の作曲を行っています。親子2代で受け継がれた音楽も、ヤマトが世代を超えて愛される理由の一つだと私は思います。
実写版や海外版も|ヤマトの広がり
- 実写映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』:2010年12月1日公開。アニメ第1作のストーリーをもとに作られ、東宝が配給しました
- ハリウッド実写化企画:2014年に発表されましたが、2023年に企画が難航し、最終的に頓挫していたと報じられました
- 海外版:アメリカでは『STAR BLAZERS』のタイトルでテレビシリーズが放送されました
- OVA『YAMATO2520』:ほかの作品の数百年後を描いた番外編。制作会社の倒産で第3巻で中断し、未完に
日本だけでなく海外にもファンがいて、映像化の挑戦が続いてきたことが分かります。
私の考察|50年たっても「発進」し続ける理由
ここからは、私の個人的な考えです。
ヤマトの物語の芯にあるのは、「滅びかけた故郷を救うために、遠くへ旅立つ」というシンプルで力強いテーマです。時代が変わっても、困難に立ち向かう人たちの姿は心を打ちます。だからこそ、リメイクで描き直されても、新しい世代に届くのだと思います。
そしてもう一つ。ヤマトは、「ヤマトを見て育った人が、次のヤマトを作る」作品になっています。中学生のときにヤマトに夢中になった庵野秀明さんが新作を手がけ、宮川泰さんの音楽を息子の彬良さんが受け継ぐ。作品そのものが、世代から世代へと手渡されているんですよね。
2026年秋は、『REBEL3199』の完結と『√2199』の始動が重なる、まさに歴史の節目。今から見始めても、決して遅くありません。この記事は、新しい情報が出るたびに更新していく予定です。
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1970〜80年代のオリジナル劇場版で、原点のヤマトを味わいたい方はこちら。
まとめ
『宇宙戦艦ヤマト』は、1974年のテレビ放送から始まり、オリジナルシリーズ(〜2009年『復活篇』)と、2012年からのリメイク「2199」シリーズ(『2199』『2202』『2205』『REBEL3199』)が作られてきました。2026年10月30日には『REBEL3199』最終章が上映開始となり、10月6日には庵野秀明さん監督の新作『宇宙戦艦ヤマト√2199』の制作も発表されています。初めての方は、現代的な『2199』から見るのがおすすめです。配信状況は変わるので、視聴前に各サービスで最新情報を確認してください。
よくある質問
宇宙戦艦ヤマトは何から見ればいいですか?
今のアニメに慣れている方は、2012年からのリメイク『宇宙戦艦ヤマト2199』から見るのがおすすめです。原点を味わいたい方は、1974年のテレビ版から見るとよいでしょう。
宇宙戦艦ヤマトの最初の放送はいつですか?
1974年10月6日から1975年3月30日まで、全26話が放送されました。
『さらば宇宙戦艦ヤマト』と『宇宙戦艦ヤマト2』の違いは?
どちらも白色彗星帝国との戦いを描いていますが、結末が異なります。その後のシリーズは『宇宙戦艦ヤマト2』の流れにつながっています。
『ヤマトよ永遠に REBEL3199』の最終章はいつ公開ですか?
第七章「虹色の輪廻」は、2026年10月30日(金)から上映開始です。
『宇宙戦艦ヤマト√2199』とは何ですか?
2026年10月6日に制作が発表された新作劇場アニメです。庵野秀明さんが監督・企画・製作総指揮、出渕裕さんが共同監督を務め、Production I.Gとスタジオカラーが共同制作します。公開時期は未定です。
宇宙戦艦ヤマトはどこで見られますか?
2026年10月6日時点で、dアニメストアに『宇宙戦艦ヤマト2199(TV版)』『宇宙戦艦ヤマト2202(TV版)』の作品ページがあります。配信状況は変わるため、最新情報は各サービスの公式ページで確認してください。Blu-ray・DVDでも見ることができます。



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