
映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』で和久伸次郎を演じる伊藤淳史さんが、シネマトゥデイのインタビューで撮影の裏側を明かしました。青島俊作との再会シーンは、もともとの台本にはなく、伊藤さんが製作陣に直談判して追加されたものだったそうです。
「OKが出たときは『よっしゃ!』と心の中で叫びました」という伊藤さん。14年ぶりのシリーズ復帰にかけた思いと、ファンなら胸が熱くなる“和久さん”への敬意を、映画の最新情報とあわせて整理していきますね。
※ここから先は、映画本編の内容に一部触れています。未見の方はご注意ください。
伊藤淳史さんが直談判したシーンとは?台本になかった青島との再会
インタビューによると、当初の台本で和久伸次郎が出てくるのは「電話またはリモートでのやり取り」だけだったそうです。
台本を何度読んでも、青島さんと同じ空間にいるシーンがない。「これだと撮影で青島さんに一度も会わずに終わってしまう!」と思った伊藤さんは、衣装合わせの場で本広克行監督と亀山千広プロデューサーに「青島さんと一緒のシーンを作ってください! 会いたいです!」と懇願したといいます。
2人は「そうか!」と受け止め、脚本の君塚良一さんにも掛け合ってくれたそう。こうして生まれたのが、大金を運ぶ青島のもとへ、和久が水を届けに駆けつけるシーンでした。
さらにそこへ、織田裕二さん発案の「電動キックボードに乗りたい」というアイデアが合体。八重洲署から和久がキックボードで水を届けに来るのに、肝心の水ではなくキックボードのほうを青島に持っていかれてしまう――という、なんとも『踊る』らしいシーンが完成したそうです。
伊藤さんは「本当に言ってみるものだなと思いました」と振り返っています。ファンとしては、言ってくれて本当にありがとう、という気持ちになりますよね。
(出典:シネマトゥデイ(Yahoo!ニュース))
和久伸次郎ってどんな役?いかりや長介さん演じた和久平八郎の甥
ここで、伊藤さんが演じる和久伸次郎について簡単におさらいしておきます。
- 初登場:2010年公開の映画第3作『踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!』
- 人物:湾岸署のベテラン刑事・和久平八郎(演:いかりや長介さん)の甥
- 役どころ:和久さんの遺志を継ぐ者として、青島の新たなバディに
- 今作での肩書き:八重洲警察署 刑事課長
和久さんの「正しいことをしたければ偉くなれ」という言葉は、シリーズを象徴する名言のひとつですよね。伸次郎はその言葉を胸に、今作では刑事課長にまで出世しています。
ただ伊藤さんいわく、伸次郎は「完全には偉くなりきれていない」のだとか。「支援体制を整えろ!」と言ったら「お前が整えろ」という目で見られたりする。そんな少し空回りするチャーミングさこそが伸次郎の良さだと語っています。
昇進しても中身は変わらない。これって、湾岸署時代からずっと伸次郎を見てきたファンが一番うれしいポイントかもしれません。

14年ぶりの復帰、伊藤淳史さんの本音は?「声がかからないのは切ない」
『踊る』シリーズの映画は、2012年の『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』で一度区切りがついていました。そこから14年ぶりの再始動です。
伊藤さんは、新作が作られるらしいという噂を業界内で耳にしていたものの、自分にはなかなかオファーが来なかったそう。「『声がかからないのは切ないな…』と少し寂しく思っていた」と、正直な気持ちを明かしています。
正式なオファーが届いたのは昨年末ごろ。「もうめちゃくちゃ嬉しかったです」と喜んだ一方で、「当時と同じように演じられるだろうか?」という不安やプレッシャーもあったといいます。
その不安を吹き飛ばしたのが、衣装合わせでした。シリーズを支えてきたスタッフが「本当に変わらない」顔ぶれで、衣装を身につけた瞬間に当時の空気感が一気によみがえったそう。そして撮影現場で、変わらないスタイルの青島=織田さんを目の前にして、完全に和久伸次郎として入り込むことができたと語っています。
青島は和久さんの年齢に?伊藤さんが感じた“レガシー”
今作の青島は、連続ドラマ時代に定年を迎えた和久さんに近い年齢になっています。織田さん自身も、次に『踊る』があるとしたら和久さんくらいの歳だろうと話していたら、本当にその年齢で演じることになった、と振り返っているそうです。
伊藤さんは、渋さを増した青島の姿に「和久さんと深く繋がっている」と感じたといいます。「和久さんの遺志がしっかりと青島さんの中に生き続けている」「『現場が命』という熱い想いが今作の青島さんからも溢れ出ていて、完成した映画を観た時は、一ファンとして本当に嬉しかった」とのこと。
いかりや長介さん演じた和久さんについては、「再放送などで観返しても、やはり偉大すぎます」「歩いている背中の空気感ひとつとっても、僕が到底出せるものではありません」と、深い敬意を口にしています。
3児の父になった伊藤さんは、パパ友から「『踊る大捜査線』を観て警察官を目指しました」と言われることもあるそう。「僕にとって『踊る大捜査線』は胸を張って言える代表作であり、一生の財産です」という言葉には、シリーズの重みがそのまま詰まっている気がしました。
(出典:シネマトゥデイ(Yahoo!ニュース)、ウォーカープラス)
『踊る大捜査線 N.E.W.』の作品情報|公開日・キャスト・興行収入
ここで、映画の基本情報をまとめておきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | 踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ! |
| 公開日 | 2026年9月18日(全国公開中) |
| N.E.W.の意味 | NEXT. EVOLUTION. WORLD. の頭文字 |
| 主演 | 織田裕二さん(青島俊作) |
| スタッフ | プロデュース:亀山千広さん/脚本:君塚良一さん/監督:本広克行さん/音楽:松本晃彦さん |
| 主題歌 | 織田裕二「Love Somebody(CINEMA Version)」 |
キャストには、趣里さん、白洲迅さん、佐々木蔵之介さん、増田貴久さん、野呂佳代さん、玉井詩織さん(ももいろクローバーZ)、藤吉夏鈴さん(櫻坂46)、齊藤なぎささん、佐藤二朗さんといった新メンバーに加え、ユースケ・サンタマリアさん、真矢ミキさん、水野美紀さん、甲本雅裕さん、寺島進さん、伊藤淳史さん、滝藤賢一さん、松重豊さん、松下洸平さん、斉藤暁さん、小野武彦さん、北村総一朗さんらおなじみの顔ぶれが並びます。
興行面も好調です。興行通信社の調べでは、公開2週目の週末(9月25日~27日)に動員ランキング1位を獲得。公開10日間で観客動員149万人、興行収入21.5億円を突破したと報じられています。
このヒットを受けて、10月2日から11月5日まで全国5都市のTOHOシネマズで、過去の劇場版を4Kデジタルリマスター版で上映する「『踊る』シアター」も開催中です。上映スケジュールや料金は変わる可能性があるので、最新情報は公式サイトで確認してくださいね。
映画の見どころや予習ポイントは、公開前にまとめたこちらの記事もどうぞ。
(出典:秋田魁新報(ORICON NEWS配信)、リアルサウンド映画部)

次回作はある?伊藤さんの夢は「湾岸署に異動」と「和久ノート」
インタビューの最後で伊藤さんは、「映画のラストを観たら、誰だって『絶対次回作に続くでしょ!』と思います」と、早くも次の展開に期待を寄せています。
もし次があるなら、と伊藤さんが挙げた願いは3つ。
- 和久伸次郎が湾岸署に異動できること
- 室井慎次さんのように、上の立場になっても現場の想いを理解してサポートできる存在になること
- 今回披露できなかった「和久ノート」を今度こそ開いて、名言を言うこと
伸次郎といえば、叔父・和久さんの言葉が詰まった「和久ノート」でおなじみ。あのノートが開かれる場面をまた見たい、というファンはきっと多いはずです。主演の織田さんも続編への思いを語っていて、その発言はこちらの記事で紹介しています。
考察:伊藤淳史さんの直談判が教えてくれる『踊る』らしさ
ここからは私の感想です。
今回のエピソードで一番グッときたのは、脇役のひとことで台本が変わる現場だったという点です。俳優さんの「会いたいです!」に監督とプロデューサーが「そうか!」と応じ、脚本家にまで話が通る。そこに主演の「キックボードに乗りたい」というアイデアまで乗っかって、ひとつのシーンになる。
『踊る大捜査線』は、もともと「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ!」という名ゼリフで知られる作品ですよね。上から決められたことより、現場の声を大事にする――作品のテーマそのものを、作り手たちが撮影現場で実践しているように見えて、なんだかうれしくなりました。
そしてもうひとつ。伊藤さんの言葉からは、いかりや長介さんが演じた和久さんへの敬意が、シリーズの中でちゃんと受け継がれていることが伝わってきます。14年の時を経ても、青島の中にも伸次郎の中にも、和久さんがいる。世代をまたいで“遺志”をつなぐ物語として見ると、今作はまた違った味わいがありそうです。
ほんの短い登場シーンでも、そこには俳優の熱意と、シリーズへの愛情がぎゅっと詰まっています。もう観た方も、2回目はぜひキックボードの場面に注目してみてください。
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新作をもっと楽しむために、湾岸署の歴代の事件を見返しておきたい方はこちら。シリーズの映像作品をチェックできます。
まとめ
『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』で和久伸次郎を演じる伊藤淳史さんが、青島との再会シーンは台本になく、自ら本広監督と亀山プロデューサーに直談判して追加されたと明かしました。織田裕二さんの電動キックボード案と合わさって生まれたシーンです。映画は9月18日に公開され、公開10日間で興収21.5億円を突破。伊藤さんは次回作で「湾岸署への異動」と「和久ノートの名言」を願っています。
よくある質問
伊藤淳史さんは『踊る大捜査線 N.E.W.』で何の役ですか?
和久平八郎(いかりや長介さん)の甥・和久伸次郎の役です。今作では八重洲警察署の刑事課長として登場します。
伊藤淳史さんが直談判したシーンはどこですか?
和久が青島に水を届けに駆けつけるシーンです。当初の台本では電話またはリモートでのやり取りだけだったそうです。
電動キックボードのシーンは誰のアイデアですか?
シネマトゥデイのインタビューによると、電動キックボードに乗りたいというのは織田裕二さんの発案で、伊藤さんの提案と融合して生まれたシーンです。
『踊る大捜査線 N.E.W.』の公開日はいつですか?
2026年9月18日に全国公開されました。
『踊る大捜査線 N.E.W.』の興行収入はどれくらいですか?
報道によると、公開10日間で観客動員149万人、興行収入21.5億円を突破し、公開2週目の週末ランキングで1位を獲得しました。
和久伸次郎はいつから登場しているキャラクターですか?
2010年公開の『踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!』で初登場しました。


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