
俳優の国仲涼子さん(47)が、NHK連続テレビ小説『ブラッサム』で主人公・葉野珠(石橋静河さん)の継母・リョウを演じています。朝ドラ出演は、ヒロインを務めた『ちゅらさん』(2001年度前期)以来約25年ぶり。「40代で朝ドラのお母さん役を」という長年の夢をかなえた国仲さんが、インタビューで語った思いを私なりにまとめました。
国仲涼子さんが25年ぶりに朝ドラ出演|『ブラッサム』でどんな役?
『ブラッサム』は、作家・宇野千代さんをモデルに、激動の時代を自分の意思で生き抜いた女性・葉野珠の生涯を描く作品です。国仲さんが演じるリョウは、珠の実父・清治(渡部篤郎さん)の後妻。実の母を亡くした幼い珠のもとにやってきて、珠の弟と妹を産み、献身的に家族を支える女性です。
スポニチの取材に国仲さんは、「撮影後に、ああすれば良かった…と思いたくない。絶対に後悔のないようにしたい。全てを出し切ります。終わったら力尽きるかもしれません」と語っています。
リョウについては「自分のことより子供たちのこと。本音や清治さんに対する気持ちを語る場面はありません」「『強い母』を演じなければいけないと思いました」とも。言葉ではなく、ふるまいで愛情を伝える役なんですね。
「朝ドラの母親役」が夢だった理由|田中好子さんへの思い
今回いちばん心を打たれたのが、この夢の理由です。『ちゅらさん』で国仲さんが演じたヒロイン・恵里の母・勝子を演じていたのは、2011年に亡くなった田中好子さんでした。当時、国仲さんは22歳、田中さんは45歳だったそうです。
国仲さんは40代になったとき、ふと「好子さんも今の私くらいの年齢で『ちゅらさん』のお母さん役だったな」と気づいたといいます。そして、「好子さんがあの時、ヒロインをどのように見ていたのか、その目線になりたい」と、40〜50代で朝ドラの母親役をやりたいと思うようになったのだとか。
リアルサウンドのインタビューでは、田中さんについて「母親としての大きな存在でもあり、俳優としてわからないことをすべて教えてくれた方」「プライベートでもよくご飯に連れて行ってくださり、心から支えられていた」と振り返っています。
「同じ年齢になったから」ではなく、「あの人の目線に立ってみたい」。25年越しの恩返しのような、とても素敵な夢だと思いました。

『ちゅらさん』の頃と今|変わったこと・変わらないこと
リアルサウンドのインタビューで国仲さんは、25年ぶりの朝ドラの現場について語っています。
- 変わらないこと:1週間分のシーンを朝から夜までリハーサルし続ける過酷な1日。「さすが朝ドラだなぁ」と思ったそうです
- 変わったこと:映像がものすごくきれいになり、「肌の毛穴まで見えるくらい」鮮明になったこと
また、『ちゅらさん』の頃の自分については「本当に何もできなくて」「とにかく自分のことでいっぱいいっぱいで、周りを見る余裕もなく『ただセリフを覚えて言う』という毎日」だったと率直に振り返っていました。主演の石橋静河さんを見ていて、「私はあんなふうになれていたかな?」と考えることもあるそうです。
主演・石橋静河さんとの関係|「逆に支えてもらっている」
国仲さんは当初、田中好子さんがしてくれたように、自分も主演を支えたいと思っていたそうです。でも実際には、「私が支えるまでもなく、逆に私が支えてもらっている感じです」とスポニチに語っています。
石橋さんについては「もの凄くしっかりしています」「キャストだけではなくスタッフも含めて引っ張って行く雰囲気が伝わって来ます」と絶賛。それでも「体調は大丈夫かな…何かおいしい物の差し入れをしようかな…と自然に考えたりはします」というあたり、もうすっかりお母さんの目線ですよね。
また、子役の村上蘭さん(12)が演じていた珠は、10月5日放送の第6回から石橋さんの珠が本格的に登場します。国仲さんは、蘭さんから石橋さんに変わったときに「別人」と感じたらどうしようと思っていたそうですが、「同じ珠さまでした」「声のトーン、セリフのやりとりの間合いがとてもよく似ていて」と語っていました。
第5回の「手を取る」名場面と「珠さま」呼び
10月2日放送の第5回では、後妻として葉野家に来たリョウと幼い珠が初めて対面し、珠のほうから歩み寄ってリョウの手を取る場面がありました。国仲さんはこのシーンについて「この子を命がけで守っていかなければいけないという覚悟が生まれたと思います。あれが原点」と話しています。
もうひとつ興味深かったのが、リョウが珠だけを「珠さま」と呼ぶこと。リアルサウンドによると、国仲さんは最初そこに違和感があったそうです。ほかの子には「さま」をつけないのに、なぜ珠だけ?と。でも、それを「あなたは他の子たちよりもすごく特別な存在なんだよ」という気持ちに切り替えて演じているのだとか。「血の繋がりがない」ことは芝居では一切出したくない、と監督とも相談していたそうです。
私はこの話を読んで、次から「珠さま」という呼びかけを聞くたびに、ちょっと泣いてしまいそうだなと思いました。
実生活では2児の母|子育てと撮影の両立
国仲さんは私生活では小学生の男の子2人のお母さん。NEWSポストセブンのインタビューでは、撮影と子育ての両立の大変さも明かしています。撮影は大阪を中心に、宇野千代さんの故郷・山口県岩国市でもロケが行われ、子どもたちの夏休み期間は「朝から晩まで作り置きおかずを作っていた気がします」と振り返っていました。
子どものスマホやゲームのルールに悩み、ママ友に相談していることも明かしていて、ぐっと親近感がわきますよね。スポニチでは「守るべきものができると、人は変わります」「子供が悩んでいたら母親はその10倍悩みます」と語っていて、母としての実感がそのままリョウに生きていることが伝わってきます。
考察|「ヒロイン経験者が母親役で戻る」ことの意味
ここからは私の考えです。朝ドラでは、かつてのヒロインが年月を経て母親役などで戻ってくることがありますが、国仲さんのケースは「自分を支えてくれた母親役の先輩の目線を知りたい」という、はっきりした動機があるところが特別だと感じます。
当時22歳で「何もできなかった」と語る国仲さんが、今度は主演を見守る立場になる。その姿は、作品の外側でも「母から娘へ受け継がれるもの」という物語になっているように思えます。『ブラッサム』が描く女性の生き方とも重なって、ドラマをより深く味わえるポイントになりそうです。
国仲さん自身も「自分を見つめ直すためにも良い作品に出合えた」「分岐点になる作品です」と話しています。石橋さんの珠が本格的に登場する第6回以降、リョウがどんなふうに珠の背中を押していくのか。私は、言葉より表情で語る国仲さんのお芝居に注目していきたいと思います。
『ブラッサム』の初回視聴率や見どころはこちらの記事で、キャストや作品の概要はこちらの記事でもまとめています。
まとめ
国仲涼子さんが、朝ドラ『ブラッサム』で主人公・珠の継母リョウを演じ、『ちゅらさん』以来約25年ぶりの朝ドラ出演を果たしました。『ちゅらさん』で母親役だった故・田中好子さんの「目線に立ちたい」という思いから、40代で朝ドラの母親役をやりたいという夢をかなえた形です。10月5日の第6回からは石橋静河さんの珠が本格登場します。
よくある質問
国仲涼子さんは『ブラッサム』で何の役?
主人公・葉野珠(石橋静河さん)の継母、葉野リョウを演じています。珠の父・清治(渡部篤郎さん)の後妻です。
国仲涼子さんの朝ドラ出演は何年ぶり?
ヒロインを演じた『ちゅらさん』(2001年度前期)以来、約25年ぶりです。
なぜ朝ドラの母親役が夢だったの?
『ちゅらさん』で母親役だった田中好子さんが、ヒロインをどんな目線で見ていたのかを知りたいと思ったからだと語っています。
石橋静河さんの珠はいつから登場する?
10月5日放送の第6回から本格的に登場します。それまでは子役の村上蘭さんが幼少期の珠を演じていました。
国仲涼子さんに子どもはいる?
小学生の男の子2人のお母さんで、撮影と子育てを両立していることを明かしています。
『ブラッサム』のモデルは誰?
作家の宇野千代さんがモデルです。撮影は大阪を中心に、宇野千代さんの故郷・山口県岩国市でもロケが行われました。
(出典:スポニチアネックス(Yahoo!ニュース)、リアルサウンド、NEWSポストセブン)
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国仲涼子さんがヒロインを務めた『ちゅらさん』を見返したい方はこちら。関連する映像作品をチェックできます。




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