
デザイナーでアーティストの篠原ともえさん(47)が、日本女子大学の特別招聘教授に就任することが決まりました。同大学が2026年10月8日に公式サイトとSNSで発表したもので、2028年4月に開設予定の「ファッションデザイン学部(仮称)」で学生を指導します。
90年代に“シノラー”ブームを巻き起こした篠原さんが、今度は大学の教壇へ。「シノラーの篠原ともえが教授に?」と驚いた方も多いと思いますが、実はここ十数年の歩みを知ると、とても自然な流れなんです。発表の内容と、篠原さんのデザイナーとしての経歴を整理していきますね。
篠原ともえさんが特別招聘教授に|日本女子大学の発表内容
まずは発表のポイントをまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大学 | 日本女子大学(東京都文京区) |
| 学部 | ファッションデザイン学部(仮称)※2028年4月開設予定・構想中 |
| 役職 | 特別招聘教授 |
| 就任する3人 | 篠原ともえさん、江角泰俊さん、リシャール・コラスさん |
| 発表日 | 2026年10月8日(公式サイト・SNS) |
篠原さんと一緒に就任するのは、ブランド「EZUMi」のデザイナーでクリエイター塾「DireCreative」を主宰する江角泰俊さんと、元シャネル日本法人社長で、現在はTASAKIホールディングスの取締役兼代表執行役社長Global CEOを務めるリシャール・コラスさん。ファッション界の第一線で国際的に活躍する3人がそろいました。
大学は、3人の就任によって学生がグローバルな市場の視点やブランド戦略、世界基準のクリエイティビティ、SDGsやテクノロジーへの適応力などを学べるとしています。
(出典:オリコン(Yahoo!ニュース))
篠原ともえさんのコメント|「学生と一緒に手を動かしながら」
篠原さんは大学を通じてコメントを寄せ、自身のインスタグラムでも思いをつづっています。印象的だった言葉を拾ってみます。
- 「特別招聘教授として、新しい学びの場に携われることを光栄に感じています」
- 「10代から芸能の世界で活動してきた私のものづくりは、自ら手がけた衣装を通して表現を届けることから始まりました」
- 「素材に触れ、現場を訪ね、つくり手の声を聞き、自分の手を動かす」
- 「特別講義や素材に触れる実習などを通して、学生のみなさんと一緒に手を動かしながら学びを深めていこうと考えています」
- 「私自身も学生の皆さんと共に手を動かし、考え、新しい創造の可能性に出会えることを楽しみにしています」
何度も出てくるのが「手を動かす」という言葉です。教える側として上から伝えるのではなく、学生と一緒に作りながら学ぶ。篠原さんらしい、現場主義の姿勢が伝わってきますよね。
日本女子大学の篠原聡子学長も、篠原ともえさんについて「伝統と革新を融合させた独自の作品で、国内外から高い評価を得ています」「学生たちに極めて実践的で多角的な深い学びをもたらしてくれると確信しています」とコメントしています。

日本女子大学「ファッションデザイン学部(仮称)」とは?
篠原さんたちが教える新学部についても見ておきましょう。大学の発表によると、主な特徴は次のとおりです。
- 開設予定:2028年4月(構想中。名称を含め変更の可能性あり)
- 前身:家政学部被服学科(大学の被服分野で全国トップのポジションと大学は説明)
- 構成:ファッションデザイン学部ファッションデザイン学科(仮称)の1学部1学科
- 学びの4分野:デザイン、テキスタイル、アート、ビジネス(文理融合)
- キーメッセージ:「ファッションはアートか、それとも、サイエンスか。」
初年度に4分野の基礎科目を幅広く学び、そのあと自分の興味に合わせて深めていくスタイルだそう。地域・企業との連携や国際性を強める科目も予定されています。
日本女子大学は2023年度から学部の再編を進めていて、国際文化学部(2023年度)、建築デザイン学部(2024年度)、食科学部(2025年度)と新学部を次々に開設してきました。ファッションデザイン学部はその流れの中で構想されているものです。
なお、新学部の開設は構想段階で、文部科学省への相談結果によって名称なども変わる可能性があると大学は説明しています。受験を考えている方は、最新情報を必ず大学の公式サイトで確認してくださいね。
(出典:日本女子大学プレスリリース(2028年4月開設構想)、日本女子大学プレスリリース(特設サイト公開))
“シノラー”からデザイナーへ|篠原ともえさんの経歴
「篠原ともえさん=シノラー」というイメージで止まっている方のために、これまでの歩みを年表風にまとめてみました。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 1979年3月29日 | 誕生 |
| 1995年 | 16歳で歌手デビュー。のちに“シノラー”の愛称で社会現象に |
| 学生時代 | 高校でデザインを専攻し、文化女子大学短期大学部服飾学科でファッションデザインを学ぶ |
| その後 | 衣装デザイナーとして、松任谷由実さんや嵐のコンサート衣装を手がける |
| 2020年 | 夫でアートディレクターの池澤樹さんとクリエイティブスタジオ「STUDEO」を設立 |
| 2022年ごろ | 革の着物作品「ザ レザー スクラップ キモノ」が第101回ニューヨークADC賞で2冠 |
| 2026年10月 | 日本女子大学の特別招聘教授に就任決定 |
東洋経済オンラインのインタビューによると、篠原さんは20歳のころから自分が出演する舞台の衣装を手がけるなど、早い時期からデザインに関わっていました。芸能の仕事の合間に図書館へ通い、IllustratorやPhotoshopで自らプレゼン資料を作っていたというエピソードもあります。
そして、ニューヨークADC賞で2冠を達成した「ザ レザー スクラップ キモノ」は、日本タンナーズ協会とのプロジェクトで作られた作品。森林被害を防ぐために捕獲されたエゾシカの革の端を使い、水墨画のようなグラデーションを表現したものです。“捨てられるはずの素材”に新しい価値を与えるものづくりは、まさに今回の新学部が掲げるテーマと重なります。
ほかにも、ホテル「OMO7大阪 by 星野リゾート」の制服デザインで、過剰生産を避けるためにサイズを男女合わせて4つに絞ったことも紹介されています。

なぜ篠原ともえさんが選ばれた?私が考える3つの理由
ここからは、発表内容と経歴を踏まえた私なりの見方です。
1. 「表現する側」と「作る側」の両方を知っている
篠原さんは、ステージに立つ表現者として衣装を“着る側”を経験し、そのうえで衣装を“作る側”にもなった人です。コメントにあった「自ら手がけた衣装を通して表現を届けることから始まりました」という言葉どおり、両方の視点を持っているのは大きな強みだと思います。
2. サステナブルなものづくりの実績がある
新学部は「持続可能な社会の実現に向けて、ファッションデザインを再定義する」ことを掲げています。エゾシカの革の端材を使った着物や、サイズを絞った制服など、篠原さんの仕事はまさにその実例。学生にとって“生きた教材”になりそうです。
3. 学び直しを経験している
報道によると、篠原さんは結婚後に母校の短大で学び直し、40代で会社を立ち上げています。キャリアの途中で学び直し、新しい道を切り開いた経験は、これから社会に出る学生にとって大きな励みになるのではないでしょうか。
考察:教壇に立つ“元シノラー”が伝えられること
個人的に、このニュースで一番うれしかったのは、篠原さんの“好き”がまっすぐ一本の道につながっていることです。
90年代のシノラーファッションも、思えば「自分で考えた、自分らしい装い」でした。あの頃テレビで見ていたカラフルな姿は、ただのキャラクターではなく、ファッションで自分を表現するという篠原さんの原点だったのかもしれません。それが衣装デザイン、アートディレクション、国際的な賞へと広がり、今度は次の世代に伝える立場になる。
一方で、芸能人が大学の教員になると「話題づくりでは?」と感じる人もいるかもしれません。ただ、今回は「特別招聘教授」という立場で、特別講義や実習を通して関わるかたち。国際的な賞を取ったデザイナーとしての実績がある以上、私は“名前貸し”ではなく、現場の知恵を伝える役割を期待されているのだと受け止めています。
2028年の開設はまだ少し先ですが、篠原さんの授業を受けた学生の中から、未来のデザイナーが生まれる日が楽しみです。
まとめ
篠原ともえさん(47)が、2028年4月開設予定の日本女子大学「ファッションデザイン学部(仮称)」の特別招聘教授に就任することが、10月8日に発表されました。江角泰俊さん、リシャール・コラスさんと並ぶ3人のひとりです。篠原さんは「学生のみなさんと一緒に手を動かしながら学びを深めていこう」とコメント。シノラー時代から衣装デザイナー、ニューヨークADC賞2冠のデザイナーへと歩んできた経験を、次の世代に伝えていきます。
よくある質問
篠原ともえさんはどこの大学の教授になったのですか?
日本女子大学です。2028年4月に開設予定の「ファッションデザイン学部(仮称)」の特別招聘教授に就任します。
篠原ともえさん以外に誰が特別招聘教授になりましたか?
「EZUMi」デザイナーの江角泰俊さんと、元シャネル日本法人社長でTASAKIホールディングスのGlobal CEOを務めるリシャール・コラスさんです。
日本女子大学のファッションデザイン学部はいつできますか?
2028年4月の開設が予定されています(構想中)。名称などは変更の可能性があるため、最新情報は大学の公式サイトで確認してください。
篠原ともえさんはデザイナーとしてどんな実績がありますか?
松任谷由実さんや嵐のコンサート衣装を手がけたほか、革の着物作品「ザ レザー スクラップ キモノ」で第101回ニューヨークADC賞の2部門を受賞しています。
篠原ともえさんの夫は誰ですか?
アートディレクターの池澤樹さんです。2020年に夫婦でクリエイティブスタジオ「STUDEO」を設立しました。
篠原ともえさんは何歳ですか?
1979年3月29日生まれで、2026年10月時点で47歳です。



コメント