ソロキャンプを始めるとき、テントの次に悩むのが焚き火台選びではないでしょうか。
結論から言うと、「移動手段」と「焚き火で何をしたいか」を先に決めれば、選ぶべき1台はかなり絞れます。
この記事では、ソロ用焚き火台の選び方5つのポイントと、定番・人気モデルの比較表、タイプ別のおすすめを、キャンプ好きの目線で整理します。2026年8月に話題になったヒロシさんの焚き火台トラブルで「そもそも焚き火台って何が違うの?」と気になった方にも読んでもらえる内容です。
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結論:ソロキャンプの焚き火台はこう選ぶ
細かい話に入る前に、要点だけ先に置いておきます。
- 徒歩・バイク・電車で運ぶなら……薄型・軽量(目安500g前後)を最優先
- 車で運ぶなら……多少重くても、火床が広く調理しやすいものでOK
- 焚き火をただ眺めたいなら……薪がはみ出しても使える、火床に余裕のある形
- 肉や料理をしっかり楽しみたいなら……五徳(ごとく)や焼網が付いた、安定感のあるタイプ
- 家の庭や住宅地に近いキャンプ場で使うなら……煙の少ない二次燃焼タイプ
この5つのうち、自分がどれを重視するか。そこが決まると、あとは価格と好みの問題になります。
焚き火台の選び方 5つのポイント
1. 移動手段(これが一番大事)
ソロキャンプの焚き火台選びは、移動手段でほぼ決まります。
徒歩やバイク、電車移動なら、リュックやサイドバッグに入る薄型・軽量モデル一択です。厚さ2cm前後・重量500g以下だと、体への負担がぐっと減ります。
車移動なら、正直そこまで神経質にならなくて大丈夫。1.5〜3kgあっても、積んでしまえば気になりません。その分、火床の広さや調理のしやすさで選べます。
2. 収納サイズと重量
薄さは正義です。A4サイズより小さく、厚さ数cmに収まるモデルなら、他の道具と一緒にバッグへ滑り込ませられます。
重量は、徒歩派なら500g以下が目安。チタン製だとこのクラスが狙えますが、価格は上がります。
3. 素材(ステンレス・チタン・鉄)
- ステンレス……いちばん一般的。サビに強く、価格と丈夫さのバランスがいい。少し重め
- チタン……とにかく軽い。使い込むと焼き色(青っぽい変色)が出て味が出る。高価
- 鉄(スチール)……頑丈で安いが重く、手入れを怠るとサビる。がっしり感が魅力
迷ったらステンレスで問題ありません。チタンは「1gでも軽くしたい」人向けの上級者向け選択、という位置づけです。
4. 二次燃焼の有無
二次燃焼というのは、一度燃えた煙をもう一度高温で燃やしきる構造のこと。
メリットは煙が少ないことと、炎が柱のように立ち上がってきれいに見えること。デメリットは、構造が二重になるぶん重く・高価になりがちなことです。
住宅地に近いキャンプ場や自宅の庭で使うなら、二次燃焼タイプはかなり快適です。逆に、広い林間サイトで煙を気にせず焚き火したいだけなら、シンプルな構造で十分だと私は思います。
5. 調理対応と価格
「焚き火で肉を焼きたい」なら、五徳や焼網が付属しているか、耐荷重(3kg以上あると安心)をチェックしましょう。
価格帯はざっくりこんな感じです。
- 4,000〜6,000円台……入門・コスパ重視(キャプテンスタッグなど)
- 5,000〜9,000円台……定番のボリュームゾーン(ユニフレーム、笑’s、コールマンなど)
- 1万〜2万円……軽量チタンや二次燃焼、ブランド物(ピコグリル、ベルモント、DOD、スノーピークなど)

ソロキャンプ向け 人気焚き火台 比較表
定番として名前のあがるモデルを、ざっくり比較しました。数値はメーカー公表値をもとにした目安です。
| モデル | 重量の目安 | 素材 | 二次燃焼 | 調理 | 価格の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ユニフレーム ファイアグリル | 約2.7kg | ステンレス/鉄 | なし | ◎焼網付属 | 8,000〜11,000円台(ケース付きセット) | 車移動・料理も焚き火も1台で |
| 笑’s B-6君 | 約500g | ステンレス | なし | ○オプション | 5,000〜7,000円台 | バイク・徒歩の超コンパクト派 |
| ピコグリル398 | 約442g | ステンレス | なし | ○スピット付 | 15,000〜17,000円 | 薪をはみ出させて焚き火を眺めたい |
| ベルモント TABI | 約298g | チタン | なし | ◎ | 13,000〜16,000円 | とにかく軽くしたい徒歩派 |
| スノーピーク 焚火台S | 約1.8kg | ステンレス | なし | △別売パーツ | 13,000円前後 | 一生モノの頑丈さが欲しい |
| DOD めちゃもえファイヤー | 約2.9kg | ステンレス | あり | ◎ | 15,000〜19,000円 | 煙が少ない二次燃焼を車移動で |
| コールマン ファイアーディスク(ソロ) | 約900g | ステンレス | なし | ◎焼網付属 | 6,000〜9,000円 | 設営が面倒・皿型で手軽に |
| キャプテンスタッグ ヘキサ ステンレスファイアグリルM | 約1.8kg | ステンレス/鉄 | なし | ◎ | 5,000〜6,000円台 | まず1台、安く始めたい |
※価格・仕様・販売状況は変わることがあります。購入前に各販売ページで最新情報をご確認ください。
タイプ別のおすすめと選び方
【バランス型】1台で焚き火も料理もこなしたいなら
車移動が中心で「あれこれ買い足したくない、1台で完結させたい」人には、ユニフレームのファイアグリルが長年の定番です。
焼網が最初から付いていて、五徳としても使え、頑丈。「最初に買っておけば長く使える」という安心感で選ばれ続けています。ソロだと少し大きめですが、その分ダッチオーブンや大きめのフライパンも載せられます。
ユニフレーム ファイアグリル&ケース 2点セット 683040&683187(参考価格:¥10,560/変動あり)

焚き火・炭火焼き・ダッチオーブンまでこれ1台。多少かさばっても車移動なら気にならず、「結局これに戻ってくる」と言われる超定番です。ソロにもファミリーにも対応できる懐の深さが魅力
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【超軽量・薄型】バイクや徒歩で運ぶなら
荷物を背負って運ぶスタイルなら、薄さと軽さがすべてです。
この分野で長く名前があがるのが笑’sのB-6君。B6サイズに畳めて厚さ約1.8cm、重さ約500g、それでいて静止耐荷重は10kg。「ポケットに入る焚き火台」という言葉がぴったりの完成度です。ツーリングキャンパーからの支持がとても厚いモデルです。
もっと軽さを突き詰めるなら、チタン製のベルモント TABI(約298g)という選択肢もあります。
【焚き火鑑賞型】ただ炎を眺めたい人へ
料理はそこそこでいい、とにかくゆらめく炎をぼーっと眺めたい——そういう人にはピコグリル398が根強い人気です。
V字の火床に長い薪をそのまま載せられて、はみ出してもOK。設営も撤収も一瞬です。値段は張りますが、「これじゃなきゃダメ」というファンが多い一台です。
【二次燃焼型】煙が苦手・住宅地で使うなら
煙のニオイが服につくのが嫌、近所迷惑が気になる庭キャンプ——そんな人には二次燃焼タイプ。
ソロ〜デュオでの使い勝手ならDODのめちゃもえファイヤーが分かりやすい選択です。二次燃焼で煙が少なく、火力も安定し、調理もしやすい。重量はあるので車移動前提になります。
めちゃもえファイヤー 2次燃焼 の見える 焚き火台 耐熱テーブル 収納袋 標準付属(参考価格:¥15,000/変動あり)

二次燃焼で驚くほど煙が少なく、炎がまっすぐ立ち上がってよく燃えます。「服に焚き火のニオイをつけたくない」「庭で使いたい」人の悩みをかなり解決してくれるタイプです
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【コスパ重視】まず1台試したいなら
「続くか分からないから、まず安く始めたい」ならキャプテンスタッグ。5,000円前後で焼網まで付いてきます。少し重いですが、入門用として不満の出にくい価格です。
キャプテンスタッグ ヘキサステンレス ファイアグリル M-6500(参考価格:¥5,782/変動あり)

5,000円前後で手に入る入門の定番。焼網付きで組み立ても簡単。「まず焚き火をやってみたい」人が最初の1台で失敗しにくい、コスパ重視の選択肢です
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焚き火台選びでよくある失敗
先に「やりがちな失敗」を知っておくと、選ぶときの目線が変わります。
- 大きすぎるものを選ぶ……ソロなのにファミリーサイズを買い、毎回「持ち出すのが面倒」で使わなくなる
- 安さだけで選ぶ……薄い鉄板のモデルは、数回で歪んだり、火力に負けて変形することがある
- 収納ケースを考えていない……ススで真っ黒になった焚き火台を裸でバッグに入れて、他の道具まで汚す
- 風防(風よけ)を用意しない……風の強い日に火がつかず、焚き火そのものを楽しめない
- 地面へのダメージを軽く見る……直火禁止のサイトで、焚き火台の下に焚き火シートを敷かず、芝生を焦がしてしまう
とくに最後の焚き火シートは、マナーとして必須になりつつあります。焚き火台本体と一緒に、最初にそろえておきたいアイテムです。
焚き火台と一緒に用意したい道具
焚き火台だけあっても、実は焚き火は始められません。最低限、これだけはセットで考えておきましょう。
| 道具 | 役割 | 優先度 |
|---|---|---|
| 焚き火シート(スパッタシート) | 地面(芝生・ウッドデッキ)を熱と火の粉から守る | 必須 |
| 火ばさみ(トング) | 薪や炭の位置を直す。焚き火台とは別で用意 | 必須 |
| 耐熱グローブ | やけど防止。革製が扱いやすい | 必須 |
| 着火剤・ファイヤースターター | 火おこし。慣れないうちは着火剤が確実 | ほぼ必須 |
| 風防(ウインドスクリーン) | 風の日でも安定して燃やす | あると安心 |
| 収納ケース | ススで他の荷物を汚さない。専用品か厚手の袋 | あると便利 |
このあたりは高いものである必要はありません。ホームセンターや100円ショップでそろうものも多いので、焚き火台の予算とは分けて考えておくと、当日「火がつかない」で終わらずに済みます。
ヒロシさんが使っている焚き火台は?
ソロキャンプ好きなら気になるところですよね。
YouTube「ヒロシちゃんねる」やキャンプ本を見るかぎり、ヒロシさんはピコグリルをはじめとする薄型のモデルを使っている場面が知られています。徒歩でサイトに入り、静かに焚き火をするスタイルに合った選び方です。
なお、ヒロシさん自身のブランド「NO.164」が作っているのは、焚き火台ではなく「独焼鉄板」というソロ用の鉄板。焚き火台の上に載せて肉や野菜を焼く道具です。
ヒロシさんの経歴やソロキャンプでの再ブレイクは「ヒロシ 完全ガイド」で詳しく書いています。
2026年8月に問題になった「オリジナル焚き火台」は、この定番ラインではなく、外部メーカーへ新しく制作依頼していたものをめぐるトラブルでした。詳しくはこちらの記事にまとめています。
使ったあとの後始末も選ぶ基準になる
意外と見落とされがちなのが、「燃えたあと」の扱いやすさです。
焚き火が終わったら、灰と燃え残りが出ます。これは地面に捨てず、火消し袋や灰入れに入れて持ち帰るのがいまのキャンプの基本マナーです。
このとき、火床が浅くて広いモデルは灰を出しやすく、掃除もラクです。逆に、箱型で深さのあるモデルや二次燃焼の二重構造は、灰が内部に残りやすく、片付けにひと手間かかります。
「毎回きれいに手入れするのが好き」なら箱型でも問題ありません。でも「撤収は5分で済ませたい」タイプなら、シンプルで洗いやすい形を選んでおくと、焚き火が面倒になりにくいです。
結局のところ、焚き火台は「準備」と「片付け」のハードルが低いものほど、長く使えます。スペック表には出てこない部分ですが、ここは実際の満足度に直結します。
私の考察:焚き火台は「移動手段」で9割決まる
いろいろ書きましたが、私がいちばん言いたいのはこれです。
最初に決めるべきは、スペックではなく「どうやってキャンプ場まで運ぶか」。
車移動の人が超軽量チタンを買うと、「別にここまで軽くなくてよかったな」となりがちです。逆にバイク移動の人が重い鉄製を買うと、持ち出すのが億劫になって、結局使わなくなります。
道具は、使う頻度が高いものが正解です。多少スペックが平凡でも、毎回持っていける重さ・大きさのほうが、キャンプは楽しくなります。
個人的には、1台目はステンレスの定番から入るのをおすすめします。使ううちに「もっと軽いのが欲しい」「二次燃焼を試したい」と具体的な不満が出てきます。その不満こそが、2台目を選ぶいちばん正確な基準になります。
まとめ
ソロキャンプの焚き火台は、「移動手段」と「焚き火で何がしたいか」を先に決めると選びやすくなります。
- 徒歩・バイク → 薄型・軽量(笑’s B-6君、ベルモント TABI など)
- 車移動で1台完結 → バランス型(ユニフレーム ファイアグリル など)
- 炎を眺めたい → 火床が広い形(ピコグリル398 など)
- 煙が苦手・庭で使う → 二次燃焼型(DOD めちゃもえファイヤー など)
- まず安く試す → コスパ型(キャプテンスタッグ など)
スペック比較の前に、まず「運び方」から考えてみてください。それだけで、失敗の確率はぐっと下がります。
よくある質問
ソロキャンプの焚き火台、最初の1台は何がいい?
車移動なら「ユニフレーム ファイアグリル」、バイクや徒歩なら「笑’s B-6君」あたりが定番です。どちらもステンレス製で丈夫、調理にも対応しやすく、最初の1台で失敗しにくい選択肢です。
二次燃焼の焚き火台は必要?
必須ではありません。煙のニオイが気になる人や、自宅の庭・住宅地に近いキャンプ場で使う人にはメリットが大きいです。広い林間サイトで焚き火を楽しむだけなら、シンプルな構造で十分です。
チタンとステンレス、どっちを選べばいい?
迷ったらステンレスで問題ありません。チタンは非常に軽い一方で価格が高く、「1gでも軽くしたい」徒歩キャンパー向けの選択です。
ヒロシが使っている焚き火台は買える?
ヒロシさんが動画などで使ってきたピコグリルなどの薄型モデルは、一般に市販されています。なお、ヒロシさんのブランド「NO.164」が作るのは焚き火台ではなく「独焼鉄板」というソロ用の鉄板で、こちらは公式ショップで不定期に販売されています。



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