
ドラクエ好きには見逃せないニュースが飛び込んできました。テレビ朝日系のクラシック音楽番組「題名のない音楽会」で、『ドラゴンクエスト』の音楽を特集する回が放送されることが決まりました。しかも、シリーズの作曲家すぎやまこういちさん本人が指揮した映像を、秘蔵トークとともに届けるという内容です。
すぎやまさんは2021年に亡くなっていますが、生前に振ったタクトの記録が、こうしてまた地上波に戻ってくる。この記事では、番組の内容、すぎやまこういちさんの経歴と逝去の経緯、そして遺作となった『ドラゴンクエストXII』のいままで、まとめて整理します。
「ドラクエの音楽会」放送情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 番組 | 題名のない音楽会(テレビ朝日系)内の特集 |
| タイトル | すぎやまこういちが指揮をするドラゴンクエストの音楽会 |
| 放送日時 | 2026年9月26日 午前10時〜(予定) |
| 内容 | すぎやまこういちさんが自ら指揮した『ドラクエ』の名曲を、秘蔵トークとともに紹介 |
| すぎやまさんの出演 | VTR出演(2021年に逝去のため) |
| 放送予定曲 | 発表時点では未公開 |
「題名のない音楽会」は、クラシックを軸にしながらもゲーム音楽や吹奏楽を積極的に取り上げてきた長寿番組です(出典:電ファミニコゲーマー)。過去にも、2021年10月にはすぎやまさんの追悼特集を組んでいて、『ドラクエ』とこの番組の相性の良さは折り紙付き。今回は「本人が振っている映像」という点に価値があります(出典:音楽ナタリー)。
放送される曲目はまだ明らかになっていませんが、序曲(ロトのテーマ)をはじめ、「街」「戦闘」「広野を行く」といった定番曲が並ぶことが期待されます。発表があり次第、この記事に追記します。
すぎやまこういちさんとは|経歴をおさらい
すぎやまこういちさん(本名・椙山浩一)は、1931年4月11日生まれ、東京都出身の作曲家・編曲家・指揮者です。東京大学を卒業後、文化放送を経てフジテレビに入社し、テレビマンとしてキャリアをスタートさせています。
テレビディレクターから作曲家へ
フジテレビ時代は「おとなの漫画」「ザ・ヒットパレード」などの音楽番組を手がけるディレクターでした。やがて作曲家として独立し、1960〜70年代にはザ・タイガース「花の首飾り」、ザ・ピーナッツ「恋のフーガ」、ヴィレッジ・シンガーズ「亜麻色の髪の乙女」、ガロ「学生街の喫茶店」など、時代を代表するヒット曲を次々に生み出します(出典:Wikipedia)。
さらにCM音楽、アニメ・特撮の劇伴、そして中央競馬(東京・中山競馬場)の発走ファンファーレまで――ジャンルを問わず日本人の耳になじんだ旋律を書き続けてきた人です。
55歳で『ドラゴンクエスト』へ
そのすぎやまさんが1986年、55歳のときに初代『ドラゴンクエスト』の音楽を担当します。以降、ナンバリング全作の楽曲をひとりで手がけ、その数は500曲以上。ゲームの電子音を前提にしながらも、頭の中では常にフルオーケストラで鳴っている――そんな設計思想が、のちの「交響組曲『ドラゴンクエスト』」につながっていきます。ゲーム音楽をコンサートホールで演奏する文化を、日本に根づかせた立役者です。
ギネス世界記録と文化功労者
2016年には「最高齢でゲーム音楽を作曲した作曲家」としてギネス世界記録に認定され(当時84歳)、その後もシリーズ新作が出るたびに自ら記録を更新し続けました(出典:ORICON NEWS)。2020年には文化功労者にも選ばれています。80代になっても現役の第一線――これは本当にすごいことだと思います。
すぎやまこういちさんはいつ亡くなったのか
すぎやまこういちさんは、2021年9月30日、敗血症性ショックのため逝去しました。90歳でした。訃報が公表されたのは同年10月7日で、亡くなる直前まで仕事を続けていたことも伝えられています(出典:ORICON NEWS)。
ご家族は「最後の最後まで、生涯現役を貫きました」という趣旨のコメントを出しています。実際、最晩年に取り組んでいたのが『ドラゴンクエストXII』の作曲で、これが遺作となりました(出典:AUTOMATON)。亡くなってからまもなく5年。それでも「ドラクエの音楽=すぎやまこういち」というイメージは、いまも揺らいでいません。
遺作『ドラゴンクエストXII』は今も制作中
『ドラゴンクエストXII』は2021年5月に発表され、当初のサブタイトルは『選ばれし運命の炎』でした。すぎやまさんはこの新作のために楽曲を書き進めており、その途中で亡くなったことになります。
その後、開発は難航。2026年5月、スクウェア・エニックスは「開発体制を変更してリスタートする」と発表し、あわせてサブタイトルを『夢の彼方へ』に変更、ロゴも一新しました。発売日と対応機種は未定で、「発売までしばらくかかる」とされています(出典:AUTOMATON)。
ここで大事なのは、リスタートを発表した際に「鳥山明さんによるキャラクターデザイン、すぎやまこういちさんによる音楽は引き続き使用する」と明言されたことです(出典:Game*Spark)。キャラクターの生みの親・鳥山明さんも2024年に亡くなっています。シリーズの顔と音を作った二人の仕事が、そのまま次の『ドラクエ』に受け継がれる――そう考えると、9月26日の音楽会は、ただの懐かしのVTRではなく「これから」ともつながっている企画なんですよね。
放送の前後に聴きたい、すぎやまこういちさんの「交響組曲『ドラゴンクエスト』」
番組で流れるのは映像と抜粋です。腰を据えて浸りたいなら、やはりオーケストラ全曲を収めた「交響組曲」シリーズが本命。作品ごとに1枚ずつ出ていて、すぎやまさん自身が指揮した音源も数多く残されています。序曲が鳴った瞬間にあの冒険がよみがえる――そういう聴き方ができる、数少ないゲーム音楽です。
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亡くなった方の作品を扱うことにためらいもありましたが、音楽は「聴き継がれてこそ」だと思います。番組をきっかけに、あらためて全曲を通して聴く人が増えたら、それがいちばんの追悼になるはずです。
9月26日の放送、私もしっかり見届けます。曲目が発表されたら追記しますね。
よくある質問
「ドラクエの音楽会」はいつ放送されますか?
テレビ朝日系「題名のない音楽会」の特集「すぎやまこういちが指揮をするドラゴンクエストの音楽会」として、2026年9月26日の午前10時から放送される予定です。すぎやまこういちさんが自ら指揮した名曲を、秘蔵トークとともに紹介する内容です。
すぎやまこういちさんはいつ亡くなったのですか?
2021年9月30日に、敗血症性ショックのため90歳で逝去しました。訃報が公表されたのは同年10月7日です。番組ではVTR出演という形になります。
『ドラゴンクエストXII』にすぎやまこういちさんの音楽は使われますか?
使われます。2026年5月に開発体制の変更とサブタイトルの『夢の彼方へ』への変更が発表された際、鳥山明さんのキャラクターデザインとともに、すぎやまこういちさんの音楽を引き続き使用することが明言されました。『ドラゴンクエストXII』はすぎやまさんの遺作にあたり、発売日・対応機種は未定です。



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