NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』の次回予告に、湖畔で女性が処刑される一瞬の映像が映り込み、SNSがざわついています。
該当するのは9月6日(日)放送の第34回「最強のライバル」。視聴者の多くが「これは築山殿事件ではないか」と受け止めました。
戦国屈指の悲劇として知られる事件が、ついに描かれるのか。予告の中身と、そこに至る歴史の背景を整理します。

次回予告に映ったのは何? 視聴者がざわついた理由
問題の映像は、本当に一瞬でした。
湖畔の岩の上、目隠しをされて座らされた赤い着物の女性。その傍らに、刀を構えた武士。
大河ドラマの予告としては、かなり直接的な絵です。「ええっ、怖っ」「残酷すぎる」といった声が一気に広がりました。
視聴者からは、こんな反応が上がっています。
- 「築山殿が佐鳴湖で処刑される映像が……」
- 「築山殿の件、さらっと話して終わりかと思っていたのでこれは……」
- 「回想でやるのか、それとも本編で描くのか」
そう、多くの人が「触れられずに終わる」と思っていたんですよね。今作の主役は豊臣兄弟であって、徳川家の内紛は本筋ではないですから。
それをわざわざ予告に入れてきた。つまり「ちゃんとやります」という制作側の宣言だと私は受け取りました。
なお、この女性を演じる俳優が誰なのかについては、私が確認した範囲では公式なアナウンスは見当たりませんでした。予告でも顔ははっきり映っていませんので、ここは断定を避けておきますね。
「築山殿事件」とは? 1579年に何があったのか
予告を見て「築山殿って誰?」となった方のために、簡単に整理します。
築山殿は、徳川家康の正室です。今川家ゆかりの女性で、家康の嫡男・松平信康の母にあたります。
事件が起きたのは1579年(天正7年)。
築山殿と信康に武田家との内通の疑いがかけられ、織田信長との関係が問題化。結果として、築山殿は浜松の佐鳴湖のほとりで命を落とし、信康も二俣城で自刃したと伝えられています。
家康にとっては、正室と嫡男を同時に失ったという、生涯でも最も重い出来事のひとつです。
ただし、この事件は史料の解釈が分かれる分野でもあります。
「信長が命じた」という古典的な見方に対して、近年は徳川家中の内部対立が主因だったとする説も有力になってきました。大河ドラマがどの説を採るかは、それ自体が見どころになります。

第34回「最強のライバル」はどんな回?
予告の衝撃で処刑シーンばかりが話題ですが、第34回の本筋も相当に重要な回です。
あらすじはこうです。
自ら政治を動かし始めた秀吉(池松壮亮さん)が、権威の象徴として壮大な大坂城を築きます。
諸大名が次々と挨拶に訪れるなか、家康(松下洸平さん)だけが現れない。関東平定を理由に、大坂へ足を運ばないのです。
その動きを案じるのが、主人公の小一郎=のちの豊臣秀長(仲野太賀さん)——という流れ。
タイトルの「最強のライバル」が誰を指すのかは、もう明らかですよね。秀吉にとって最後まで頭を悩ませ続けた相手、徳川家康です。
ここで築山殿事件の回想が入るとすれば、意図は分かりやすい。「この男は、そこまでして家を守ってきた人間だ」という重みを、視聴者に叩き込むためでしょう。
SNSでは松下さんへの期待も高まっていて、「こんな松下洸平、見たことない」「ブチギレ家康様」といった投稿も見られました。約1か月ぶりの本格登場ということもあり、注目度は相当なものです。
大河が「残酷な史実」を描くとき、いつも起きること
大河ドラマが痛ましい史実を扱うたびに、必ず賛否が起きます。今回も例外ではありませんでした。
「日曜の夜8時に見せる映像ではない」という声。一方で「史実から逃げない姿勢を評価したい」という声。
私はどちらの気持ちも分かります。大河は家族で見る番組であると同時に、戦国という時代を扱う番組でもある——この二面性は永遠に解けない矛盾なんですよね。
ただ、演出面で注目したいことがあります。予告に使われたのは「刀を振り下ろす瞬間」ではなく「その直前」の絵でした。
見せているようで、いちばん残酷な部分は見せていない。この抑制の効かせ方は、ここ数年の大河が磨いてきた作法だと思います。
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考察:なぜ「豊臣兄弟!」で築山殿を描くのか
ここからは私の見立てです。
今作の主役は豊臣秀長。秀吉の弟であり、調整役に徹し続けた「ナンバー2の物語」です。
その物語のなかで、なぜ徳川家の悲劇にわざわざ尺を割くのか。理由は3つあると考えています。
ひとつめは、家康というキャラクターに厚みを与えるため。
秀吉と家康の対決を描くうえで、家康が「単なる慎重な老獪家」では物足りません。妻と息子を失ってでも家を残した男だと分かれば、彼が大坂へ行かない理由の重さが変わってきます。
ふたつめは、秀長という主人公との対比です。
秀長は、身内を守りながら組織を回してきた人。対して家康は、身内を切ることで家を守った人。「家族と組織のどちらを取るか」という同じ問いに、正反対の答えを出した二人——この対比は、作品のテーマにきれいに刺さります。
みっつめは、単純に視聴者が知っている事件だから。近年の大河でも繰り返し扱われてきた題材で、説明なしで感情が乗る。物語の後半戦へ向けて、視聴者の集中力を引き戻す装置としてよくできています。
気になるのは、この回のあと物語が一気に「対決モード」へ入るだろうということ。
秀吉と家康の関係は、このあと小牧・長久手の戦いを経て、複雑な政治決着へ向かいます。調整役である秀長の見せ場が、いよいよ本格化する局面でしょう。
個人的には、処刑シーンそのものより「家康がそれをどう抱えて生きているか」の芝居を見たいと思っています。松下さんがそこをどう出すのか、6日の夜が楽しみです。
まとめ
NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』の次回予告に、湖畔で女性が処刑される映像が一瞬映り、視聴者から驚きの声が広がりました。多くが1579年の「築山殿事件」を描くものと受け止めています。
該当するのは9月6日(日)放送の第34回「最強のライバル」。秀吉(池松壮亮さん)が大坂城を築くなか、家康(松下洸平さん)だけが挨拶に現れず、小一郎(仲野太賀さん)がその動きを案じる回です。
築山殿は家康の正室で、嫡男・松平信康の母。武田家との内通を疑われ、母子ともに命を落としたと伝えられています。この事件は解釈が分かれる題材で、ドラマがどの説を採るかも注目点です。
豊臣と徳川、それぞれの「家の守り方」が交差する回になりそうですね。
よくある質問
『豊臣兄弟!』第34回はいつ放送されますか?
2026年9月6日(日)放送予定で、サブタイトルは「最強のライバル」です。秀吉が大坂城を築き諸大名の挨拶を受けるなか、家康だけが関東平定を理由に現れないという展開が予告されています。
予告に映った処刑シーンは何の事件ですか?
視聴者の多くは1579年(天正7年)の「築山殿事件」を描いたものと受け止めています。徳川家康の正室・築山殿が武田家との内通を疑われ、浜松の佐鳴湖のほとりで命を落としたとされる出来事です。ただし公式に事件名が明示されたわけではなく、映像も一瞬のため、現時点では視聴者の推測が中心です。
築山殿を演じる俳優は誰ですか?
2026年9月4日時点で、公式なキャスト発表は確認できていません。予告映像でも顔ははっきり映っていないため、配役については放送を待つ必要があります。



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