
9月26日に放送された『芸能人格付けチェック 秋の3時間半スペシャル』の視聴率が世帯10.8%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)だったことが分かり、2018年に始まった秋のスペシャルとしては過去最低になったと報じられています。「やっぱりGACKTさんがいないから?」と思いきや、デイリー新潮は別の理由を挙げていました。数字の推移とあわせて、私なりに整理してみますね。
秋の『格付けチェック』視聴率10.8%|何が「過去最低」なの?
今回の数字は10.8%。決して低い数字ではありませんが、春・秋の改編期に放送される派生版のうち、秋のスペシャルとしては最も低い数字になりました。
過去の秋スペシャルの視聴率を並べてみると、こんな推移です(ビデオリサーチ調べ・関東地区・世帯)。
| 放送日 | 視聴率 |
|---|---|
| 2018年10月9日 | 12.6% |
| 2019年10月8日 | 11.7% |
| 2020年9月29日 | 15.3% |
| 2021年10月5日 | 15.0% |
| 2022年10月4日 | 11.5% |
| 2023年10月3日 | 11.0% |
| 2024年10月1日 | 11.4% |
| 2025年9月27日 | 12.2% |
| 2026年9月26日 | 10.8% |
こうして見ると、2020〜2021年の15%台が大きな山で、その後は11〜12%台で推移していたことが分かります。今回はそこからさらに1ポイント以上下がった形です。ちなみに今年3月の春のスペシャル(BASIC)は12.9%でした。
正月は19.7%|春・秋との差はなぜ?
『格付けチェック』といえば、やっぱりお正月の顔。元日の放送は今年(2026年)も第2部が19.7%を記録していて、2008年に元日放送になって以降、ずっと高い数字を保っています。
デイリー新潮の記事では、春と秋の数字が正月より低いのは「確かにGACKTがいないから」という見方が紹介されています。ただし、春と秋にGACKTさんが出ないのは今に始まったことではないとも。GACKTさんは2009年から正月スペシャルに出演していて、個人連勝記録は87に達しています。春と秋にも出てしまうと視聴者が飽きるので、元日の20%を狙うためにあえて出していないのでは、という見立てでした。
つまり「GACKTさん不在」は毎回同じ条件。今回だけ数字が落ちた理由は、別のところにありそうです。
理由① 裏番組が強かった|アジア大会の金メダルラッシュ
1つ目の理由として挙げられているのが、裏番組の強さです。
- 日本テレビ:『1億人の大質問!?笑ってコラえて! 3時間スペシャル』
- フジテレビ:映画『交渉人 真下正義』(『踊る大捜査線』シリーズのスピンオフ)
- TBS:『アジア大会 愛知・名古屋』中継
とくに大きかったのがアジア大会です。この日はフェンシング女子フルーレ団体で日本が優勝するなど金メダルラッシュで盛り上がり、TBSの中継は12.4%(19:30〜21:24)を記録したと伝えられています。32年ぶりの日本開催ということもあり、スポーツ中継に視聴者が流れたのは自然なことだと思います。

理由② 問題が「ひねりすぎ」だった?
デイリー新潮がもうひとつの大きな理由として挙げているのが、設問です。今回の6つのチェックはこちらでした。
- チェック1:カクテル(世界一のバーテンダーが作ったもの vs 番組ディレクターが初めて作ったもの)
- チェック2:獅子舞
- チェック3:ストラディバリウス
- チェック4:ジャズバンド
- チェック5:バトントワーリング
- チェック6:ビーフカレー
記事によると、お正月の定番であるワインや牛肉は、セレブな芸能人がうんちくを語りながら自信満々に間違えるところに、視聴者が「スッキリ」する面白さがある、と指摘されています。それに比べて、カクテルや獅子舞、バトントワーリングは、普段から比べたことがない人が多く、見る側も基準が分かりにくいという見方でした。
最後のビーフカレーも、正解は神保町の名店「ボンディ」、不正解がロケ弁の定番「オーベルジーヌ」。記事では「オーベルジーヌだってロケ弁として人気ナンバーワン」と、みんなが好きなカレーだからこそ設問として難しいのでは、と疑問を投げかけていました。
これは私もちょっと分かる気がします。カレーって、高いから美味しいというより「自分の好きな味」がはっきりある食べ物ですもんね。
理由③ キャスティングの「エラい人が間違う」感が薄かった
さらに記事では、出演者の顔ぶれについても触れています。GACKTさんの代わりを務めるはずだった龍玄としさん(X JAPAN・Toshlさんのバラエティ名義)が不正解を連発したこと、アイドル枠が王道の坂道グループではなくCUTIE STREETだったこと、田村淳さん、ヒコロヒーさん、シソンヌの長谷川忍さんなど「クセの強い」タレントが多かったことが挙げられていました。
『格付け』の醍醐味は、「エラい人が間違えるのを見て溜飲を下げる」楽しみにある――というのが記事の見立てです。最初から「チーム映す価値なし」を名乗る田村淳さん・天童よしみさんのような演出もあり、今回は「意外な人が落ちる」驚きが少なかったのかもしれません。
とはいえ、番組自体はちゃんと見どころがありました。ストラディバリウスでは龍玄としさんが外してハズレ部屋が大喜びする場面があり、最後のビーフカレーでは浜田雅功さんが自分で作った「絶対ありえへん」カレーを選んで「映す価値なし」に。笑いどころはしっかりあったんですよね。
『格付けチェック』の歴史をおさらい
『格付けチェック』は、もともとダウンタウン・浜田雅功さん初の単独レギュラー番組『人気者でいこう!』(テレビ朝日系/朝日放送制作)の1コーナーでした。番組は2001年9月に終わりましたが、2005年1月3日に特番として復活。初回は10.2%でしたが、2008年に元日放送になってからは、お正月のメインの放送が15%超の高視聴率を続け、まさにお正月の名物番組に成長しました。
2018年からは春・秋の改編期にも派生版が放送されるようになり、今回の秋スペシャルは9回目。20年以上続く長寿特番だからこそ、毎回新しい問題を作る難しさもあるのだと思います。
デイリー新潮によると、スタジオ収録中心でロケがないため制作費も抑えられる「コスパのよい番組」で、制作する朝日放送にとっては重要な収入源でもあるそうです。
考察|10.8%は「失敗」なのか?
ここからは私の考えです。正直に言うと、10.8%は「過去最低」ではあっても「失敗」とまでは言えないと思います。記事でも「二桁を取ったのはむしろすごい」と書かれていたように、強力な裏番組がそろうなかで、今の時代に3時間半の特番が二桁を取るのは立派なことです。
ただ、気になるのは「格付けらしさ」とは何かという部分。視聴者が求めているのは、珍しい題材よりも「自分にも分かりそうなもの」を、自信満々の芸能人がズバッと外す瞬間なのかもしれません。ワインや牛肉が鉄板なのは、まさにそこなんですよね。
個人的には、カクテルやバトントワーリングといった新しい題材に挑戦する姿勢そのものは好きです。マンネリを避けるための工夫だったはず。ただ、「どっちがすごいのか、見ていても分からない」問題が続くと、一緒に考える楽しさが薄れてしまうのも事実。新しさと分かりやすさのバランスが、今後の春・秋スペシャルのカギになりそうです。
そして何より、本番はお正月。GACKTさんの連勝がどこまで伸びるのか、来年の元日スペシャルがどんな数字になるのか、楽しみに待ちたいと思います。GACKTさんの話題はこちらの記事でも紹介しています。
まとめ
9月26日放送の『芸能人格付けチェック 秋の3時間半スペシャル』は視聴率10.8%で、2018年に始まった秋スペシャルとして過去最低となりました。デイリー新潮は、GACKTさん不在よりも、アジア大会など強い裏番組、なじみの薄い設問、キャスティングを理由に挙げています。お正月スペシャルでの巻き返しに注目です。
よくある質問
2026年秋の『格付けチェック』の視聴率は?
9月26日放送分は、ビデオリサーチ調べ・関東地区・世帯で10.8%でした。
秋のスペシャルで過去最低なの?
2018年に始まった秋のスペシャルの中では最も低い数字と報じられています。これまでの最低は2023年の11.0%でした。
GACKTさんは出演していたの?
出演していません。GACKTさんは主に正月スペシャルに出演していて、春・秋のスペシャルには出ていないのがこれまでの流れです。
今回のチェックの問題は何だった?
カクテル、獅子舞、ストラディバリウス、ジャズバンド、バトントワーリング、ビーフカレーの6つでした。
お正月の『格付けチェック』の視聴率は?
2026年1月1日放送の第2部は19.7%でした。2008年に元日放送になって以降、高い数字を維持しています。
裏番組は何だった?
日本テレビ『笑ってコラえて!』3時間SP、フジテレビの映画『交渉人 真下正義』、TBSの『アジア大会 愛知・名古屋』中継などでした。
(出典:デイリー新潮(Yahoo!ニュース)、Wikipedia「芸能人格付けチェック」(視聴率推移)、テレビズキ(放送内容))
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