日向坂46の大型野外イベント「ひなたフェス2026」が、台風24号の接近と警報級の大雨予報を受けて中止になりました。発表は2026年9月2日、開催予定日のわずか3日前のことです。
会場は宮崎市のひなた宮崎県総合運動公園・ひなたサンマリンスタジアム宮崎。9月5日(土)・6日(日)の2日間で、4万人以上の来場が見込まれていた「宮崎の一大行事」でした。
ただ、この記事でいちばんお伝えしたいのは中止の事実そのものではありません。宮崎の人たちが、悔しさを飲み込みながら「それでも来てくれた人をもてなす」方向へ、驚くほど早く舵を切った——そのことです。順番に整理していきますね。

ひなたフェス2026はなぜ中止に? 発表内容と経緯
主催者が公式サイトで中止を告知したのは9月2日。文書のタイトルは「『ひなたフェス2026』開催中止のお知らせ」でした。
理由として示されたのは、台風24号の接近と、それに伴う警報級の大雨の予報です。
公式コメントでは「本日現在の天候予報を踏まえまして、『中止』とさせていただきます」と明言されました。
私が「これは誠実だな」と感じたのは、次のくだりです。
「天候が回復することも期待される中ではありますが、全国各地より多くの方々が様々な方法で宮崎までお越しいただくということも考慮し、本日の判断となった」(出典:音楽ナタリー)
つまり、当日ギリギリまで粘る選択肢もあった。それでも早めに決めたのは、移動そのものが危険になる前に伝えたかったからなんですよね。
そして結びは「ご来場いただくお客さま、出演者、スタッフ、関係するすべての皆さまの安全を最優先に考え、結論に至った」。
フェスの中止発表って、どうしても「無念です」だけで終わりがちです。今回は「なぜ今日決めたのか」まで説明している点が、判断の質を物語っていると私は思いました。
中止になった「ひなたフェス2026」はどんなイベントだった?
ざっくり全体像をおさらいしておきますね。
- 日程……2026年9月5日(土)・6日(日)
- 会場……ひなた宮崎県総合運動公園/ひなたサンマリンスタジアム宮崎
- 開場・開演……開場14:30/開演16:30
- チケット……2日通し22,000円、1日券12,000円、宮崎県民割引は1日10,000円
- 来場見込み……2日間で4万人以上(前回2024年は約4万人)
注目すべきは、これがスタジアムの中だけで完結するライブではなかったという点です。
公園全体を使ったパレードが予定され、「ひなたエキスポ」エリアでは地元飲食店のフードブースやメンバーコラボフードが並ぶ計画でした。
ライブというより、街ぐるみの祭り。だからこそ、中止のダメージは「ファンががっかりした」だけでは終わらないわけです。
ちなみに、当初は配信も予定されていました。この件は当ブログでも8月31日に取り上げています。
👉 ひなたフェス2026 Lemino生配信が決定|日程・会場・視聴方法まとめ
あの時点では「行けなくても家で観られる!」という明るい話題でした。その配信も、公演中止に伴って同じく中止となっています。

チケットの払い戻しはどうなる?
公式サイトは9月3日に払い戻し対応を発表しました。要点だけまとめます。
- ライブチケット・駐車券・各種セットチケット……払戻期間は9月10日午前10時〜9月30日午後11時59分
- 配信チケット……同じく9月10日午前10時〜9月30日午後11時59分
- ABEMAで購入した配信チケット……9月10日午前10時〜10月10日午後11時59分
- Lemino……9月3日時点では未定
購入経路によって期限が違うので、ここは要注意です。
手続きの細かな条件や手数料の扱いは変わることがあります。最新の案内は必ず日向坂46公式サイトとチケット購入先で確認してくださいね。
宮崎の反応は? 知事・市の「無念」と、その次の一手
中止発表と同じ9月2日、宮崎県の河野俊嗣知事がコメントを出しました。これがまた、読んでいて胸に来るんです。
「この日のために準備を進め、再び宮崎へ帰ってくることを心待ちにされていた全国の『おひさま』の皆様、そして、皆様を笑顔でお迎えしようと準備をしてきた県民の皆様の心中を察すると、私自身も大変無念であり、言葉に尽くせない思いです」(出典:宮崎県公式サイト)
知事はさらに、「接近中の台風24号の影響を考慮し、ご来場される皆様、日向坂46のメンバーや関係者の皆様の命と安全を最優先に考えた、主催者による苦渋の決断を重く受け止めております」と続けました。
ここで面白いのが、コメントが「無念」で終わっていないこと。
県内26市町村や事業者が積み重ねてきた準備への感謝を述べ、日向坂46との絆は変わらないと明言し、次の機会への期待でしめくくっているんです。
宮崎市も同日、市長コメントを公表。来場者の安全を最優先にした主催者の判断を尊重する、という趣旨でした。
「一覧をつくって待つ」——宮崎が選んだ前向きな受け止め方
ここからが本題です。私がいちばん取り上げたかったのは、宮崎が「中止=終わり」にしなかったという話。
実は宮崎市は、フェスに向けて受け入れ側の情報を“一覧化”して積み上げてきました。
- 「ひなたフェス2026×宮崎市」特設ページ……宿泊、交通アクセス、歓迎装飾(バナー・フラッグ、コミュニティバス「ぐるっぴー」のラッピング)を1か所に集約
- 市内組合加盟施設の空室状況一覧(PDF)……宿が取れないおひさまのために、加盟宿泊施設の空き状況をまとめて公開
- 「イベントホームステイ」の宿泊希望者募集……宿が足りないなら市民の家で受け入れよう、という発想
宿の空き状況を役所が一覧にして出す。市民の家に泊めるところまで用意する。ここまでやる自治体、なかなかないですよ。
そして中止が決まったあと、その特設ページに掲げられたメッセージがこれです。
「宮崎市は、いつでも『おひさま』のみなさん、そして『日向坂46』のみなさんをお待ちしています!!」「また必ず、みやざきで会いましょう!!」(出典:宮崎市公式サイト)
ページを閉じずに、「聖地巡礼でも観光でも、来てくれていいんですよ」へ書き換えた。これ、地味に大きい判断だと思います。

すでに宮崎に着いてしまった人へ——現地が用意した“受け皿”
中止発表の時点で、すでに宮崎入りしていたファンも相当数いました。飛行機も宿も先に押さえるのがフェスの常ですからね。
宮崎市観光協会は、その人たちに向けてこんな対応をしています。
- 県外から来たおひさま限定でタオルを配布……「何でも極上!NANGOKUみやざきタオル」を、協会窓口まで取りに来られる方に進呈。9月3日(木)11:00〜17:00、9月4日(金)9:00〜17:00
- 写真投稿キャンペーンは継続……「宮崎で出逢った感動をシェアしよう!#ようこそおひさまキャンペーン」。賞品は宮崎牛(1万円相当)を50名、締切は2026年10月31日
ライブは飛んだけれど、「せっかく来たんだから宮崎を楽しんで帰って」の導線は生きているわけです。
東京側の動きも温かいものでした。新宿のアンテナショップ「新宿みやざき館KONNE」には、こんなボードが置かれたそうです。
「開催は叶わなかったけれどたくさんの出会いをありがとう」
担当者は設置の理由を「開催するまでに多くの人にお世話になった。その感謝を伝えたかった」と説明しています(出典:Yahoo!ニュース)。
もうひとつ、SNSで話題になったのが宮崎県国富町の「ひなたざ課」“うずら係長”の投稿。
被り物姿で両膝をついて悔しがる写真に、「今回は残念ですが、またおひさまの皆さんに会える日を楽しみにしております!!!!!」の一文。ビックリマークの数に、本気の悔しさが出ていますよね。
失われた経済効果はどれくらい?
数字も押さえておきましょう。前回の「ひなたフェス2024」の経済波及効果は、複数の試算が出ています。
- 宮崎大学の試算……宮崎県全体で約29億900万円
- 九州経済調査協会の試算……宮崎県内で約32億7000万円、九州全体では約43億2800万円
今回は前回を上回る来場が見込まれていたので、単純計算でも数十億円規模の消費が消えたことになります。
ただ、ここで冷静に見ておきたいのは、その全部が消えたわけではないという点。
すでに宮崎入りしていた人の宿泊・飲食・移動は発生していますし、払い戻しの対象はチケット代であって旅費ではありません。「行ったからには楽しもう」という人が一定数いれば、被害は目減りします。
だからこそ、観光協会や市の「来てくれた人をもてなす」動きには、感情面だけでなく経済面の合理性もあると私は見ています。
考察:中止対応の“うまさ”が、次の宮崎公演を呼び込む
ここからは私見です。
今回の一件、関係者全員の対応がかなり成熟していたというのが率直な感想です。
主催者は「回復するかもしれないが、移動を考えて今日決めた」と理由まで開示した。知事は無念を語りつつ26市町村への感謝と絆の継続を明言した。市は特設ページを畳まずに「いつでも待っています」へ書き換えた。観光協会はタオルを配り、キャンペーンを走らせ続けた。
誰も、誰かのせいにしていないんですよね。台風という「誰のせいでもない相手」に対して、全員が自分のできることをやった形です。
私が個人的にいちばん重要だと思うのは、この対応が「次」の判断材料になるという点です。
大型フェスの開催地を決めるとき、主催側は必ず「トラブル時にその土地がどう動くか」を見ています。今回の宮崎の動きは、最悪のシナリオでも街が崩れないことの証明になりました。
もうひとつ、日向坂46というグループの体質も表れていたと思います。
彼女たちは「おひさま」との距離の近さを売りにしてきたグループです。当ブログでは正源司陽子さんが6作ぶりにセンターに立った新曲「イチャイチャ虫」の話題も追ってきましたが、そこで一貫していたのは「ファンと一緒に育つ」という姿勢でした。
その延長線上で考えると、今回の早い中止判断は「おひさまを危険な目に遭わせない」という一点に忠実だったとも読めます。
同じ坂道グループでは、櫻坂46が全国ツアーを完走させたばかりでした(櫻坂46 全国ツアー完走|”全公演を全員で”香川で締めくくった意味)。走り切れた夏と、走り切れなかった夏。この落差こそが、ライブという商売の残酷さと尊さなんだろうと思います。
今後の見通しとしては、振替公演の可否が最大の焦点です。会場・スタッフ・メンバーのスケジュールを再確保するのは簡単ではなく、年内の同規模開催は現実的にはハードルが高いと見るのが自然でしょう。
ただ、宮崎側があれだけ「また来て」と発信し、グループ側も宮崎を大切にしてきた経緯があります。形を変えてでも“宮崎で何かをやる”流れは残る——私はそう予想しています。
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今回のフェスは流れてしまいましたが、あの「おひさま」との一体感は映像でもちゃんと味わえます。横浜スタジアムを埋めた6周年のひな誕祭は、日向坂46のライブがなぜ愛されるのかが素直に伝わる一本。中止でぽっかり空いてしまった週末に、あえてこれを流すのも悪くないと思いますよ。価格や在庫は変わることがあるので、最新は販売ページでご確認ください。
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まとめ
日向坂46の「ひなたフェス2026」は、台風24号の接近と警報級の大雨予報を受け、9月2日に中止が発表されました。会場は宮崎市のひなたサンマリンスタジアム宮崎ほか、2日間で4万人以上の来場が見込まれていた大型イベントでした。
河野俊嗣知事は「言葉に尽くせない思い」と無念を語りつつ、県内26市町村への感謝と日向坂46との絆の継続を明言。宮崎市は特設ページを「いつでもお待ちしています」へ書き換え、観光協会は現地に来たファンへタオル配布と写真投稿キャンペーンを続けています。
払い戻しはライブ・配信ともに9月10日午前10時から。ABEMA分は10月10日まで、Leminoは3日時点で未定です。
祭りは流れました。でも、宮崎が用意した「受け入れの一覧」と気持ちは、そのまま次に持ち越されます。また必ず、みやざきで。
よくある質問
ひなたフェス2026はなぜ中止になったのですか?
台風24号の接近と警報級の大雨が予想されたためです。2026年9月2日に主催者が公式サイトで発表し、来場者・出演者・スタッフの安全を最優先にした判断だと説明しています。天候回復の可能性もある中で早めに決めたのは、全国から宮崎へ向かう移動そのものを考慮したためとされています。
ひなたフェス2026のチケットは払い戻しされますか?
されます。ライブチケット・駐車券・各種セットチケット、および配信チケットの払戻期間は2026年9月10日午前10時から9月30日午後11時59分です。ABEMAで購入した配信チケットのみ10月10日午後11時59分まで、Leminoについては9月3日時点で未定と案内されています。最新情報は公式サイトでご確認ください。
すでに宮崎に来てしまったファンへの対応はありますか?
宮崎市観光協会が、県外から来た「おひさま」を対象に「何でも極上!NANGOKUみやざきタオル」を配布しました(9月3日11時〜17時、9月4日9時〜17時、協会窓口に来られる方限定)。また写真投稿企画「#ようこそおひさまキャンペーン」は継続中で、宮崎牛(1万円相当)が50名に当たります。締切は2026年10月31日です。



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