女優の中村ゆりさんが2026年9月1日、直腸がんのため44歳で亡くなっていたことが、9月15日に所属事務所より発表されました。
実はその2カ月前、中村さんはNHKドラマの降板を経験していました。そして遺作となったのは、草彅剛さんと共演し最後まで演じ切ったカンテレ月10ドラマでした。今回はこの2つの出来事を中心に、中村さんの最後の日々を深掘りします。

2026年7月、NHK『デンジャラス』を降板していた
中村さんは2026年7月13日、2027年1月放送予定のNHK総合ドラマ10『デンジャラス』を降板していたことが発表されていました。役どころは、主人公・重子(吉岡里帆さん)の姉で、谷崎潤一郎(オダギリジョーさん)の妻・松子役。理由は「腸閉塞」と説明され、代役は菊地凛子さんが務めることになりました(出典:Yahoo!ニュース(スポーツ報知))。
この降板にあわせて、当初「全10話」の予定だった放送話数も「全9話」に変更されるという異例の対応がとられました。当時は病名までは明かされておらず、多くのファンは「腸閉塞」という説明を額面通りに受け止めていましたが、実際には直腸がんが再発・転移したあとの厳しい治療の最中だったことが、のちの訃報で明らかになります。
遺作は草彅剛さんと完走した『終幕のロンド』
一方で中村さんには、最後まで演じ切った作品がありました。2025年10月から12月にかけてカンテレ・フジテレビ系「月10」枠で放送されたドラマ『終幕のロンド ―もう二度と、会えないあなたに―』です。草彅剛さん演じる主人公・鳥飼樹と、中村さん演じるヒロイン・御厨真琴が心を通わせていく、切ない大人の恋を描いた作品でした。
クランクアップは2025年12月22日。中村さんはこの現場について「ご褒美みたいなお仕事」と表現し、三宅監督との長い付き合いを振り返りながら「役者として丁寧に精進していきたい」と語っていたといいます(出典:関西テレビ「終幕のロンド」トピックス)。草彅さんも「すべて魂は込めました」とコメントしており、二人が全力で作品に向き合っていた様子がうかがえます。

ドラマ公式が寄せた追悼コメント
中村さんの訃報を受け、『終幕のロンド』の公式Xでは「中村ゆりさんの突然の訃報に言葉を失っています」としたうえで、「飾らないお人柄で、いつも笑顔で冗談を言いながら撮影現場を明るく元気にしてくださいました」と追悼のコメントを寄せています(出典:Yahoo!ニュース(オリコン))。
2025年末に笑顔でクランクアップを迎えていたことを思うと、そのわずか半年余りあとに病状が急変し、NHK作品の降板、そして訃報へとつながっていった時間の短さに、あらためて胸が痛みます。
13年越しの闘病、そして9月1日
中村さんは13年前にもがんを患い、当時は病名を公表せずに治療を続けて寛解。その後も定期的な検査を欠かさず、大好きな仕事を続けてきました。しかし2025年1月に再びがんが見つかり、手術は成功したものの術後に転移が判明。根治を目指す治療から、がんと付き合いながら生き生きと過ごすための治療へと方針を切り替えていたといいます。
そして2026年8月、腸閉塞を再び起こし、突然余命わずかとの告知を受けたのち、9月1日に永眠されました。所属事務所は「これまであたたかく応援してくださったファンの皆さま、お世話になりましたスタッフ、共演者の皆様に改めて心より感謝申し上げます」とコメントしています。

世間の反応
NHK作品の降板と訃報がつながっていたことが分かると、SNSでは「あの降板にはそんな事情があったなんて」「腸閉塞という説明だけでは想像もつかなかった」といった驚きの声が広がっています。
あわせて『終幕のロンド』での笑顔のクランクアップ映像や共演エピソードを見返すファンも多く、「最後まで役者として全うされたことが救い」「もう一度あのドラマを見返したい」という声が寄せられています。
ルミの考察
私が今回あらためて感じたのは、7月の降板発表の時点では「腸閉塞」という言葉だけが独り歩きしていて、その裏にある本当の事情は誰にも分からなかったということです。
その一方で、2025年末には草彅剛さんと「ご褒美みたいなお仕事」と呼べる現場で、笑顔のままクランクアップを迎えていました。厳しい治療と向き合いながらも、めぐってきた役をまっすぐに全うしようとする姿勢に、女優としての矜持を感じずにはいられません。
降板というかたちで途中になってしまった作品がある一方で、最後までやり遂げた作品がある。その両方があったことを知ったうえで、あらためて『終幕のロンド』を見返してみたいと思います。謹んでご冥福をお祈りいたします。
まとめ
女優の中村ゆりさんは2026年9月1日、直腸がんのため44歳で亡くなりました。その2カ月前の7月13日には、腸閉塞を理由にNHK『デンジャラス』を降板していたことが分かっています。
一方、2025年12月にクランクアップしたカンテレ月10ドラマ『終幕のロンド』は、草彅剛さんと最後まで演じ切った遺作となりました。降板の裏にあった事情と、笑顔で仕事をまっとうした最後の現場、その両方を知ることで見えてくる中村さんの歩みを、あらためて振り返りました。
よくある質問
中村ゆりさんはNHKのドラマを降板していた?
はい。2026年7月13日、腸閉塞を理由に2027年1月放送予定のNHK『ドラマ10 デンジャラス』を降板し、代役は菊地凛子さんが務めることになりました。
中村ゆりさんの遺作は何?
2025年10月から12月に放送されたカンテレ・フジテレビ系ドラマ『終幕のロンド ―もう二度と、会えないあなたに―』です。草彅剛さんと共演し、御厨真琴役を演じました。
クランクアップはいつだった?
2025年12月22日で、中村さんは現場を「ご褒美みたいなお仕事」と振り返っていました。



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